「利用者の声|この子を残して、入院できない~伯母の最期と、愛犬の幸せを繋いだ決断~」。【老犬ケア】

2026.05.01 (老犬ケア)

利用者の声|この子を残して、入院できない~伯母の最期と、愛犬の幸せを繋いだ決断~

老犬ケアコラム「この子を残して、入院できない」柴犬の画像老犬ホームという選択肢の背景には、百人百様の物語があります。

今回お話を伺ったOさんは、ご自身が飼い主ではなく、他界された伯父様と、施設へ入所された伯母様が我が子のように育ててきた柴犬を、家族として引き継ぐ形で関わってこられました



「私が倒れたら、この子はどうなるの?」伯母が抱えていたジレンマ

物語の始まりは2012年。当時はまだ伯父様も伯母様も、そして愛犬も元気いっぱいでした。
「3歳くらいの頃はとてもやんちゃで、力も強くて散歩も一苦労でしたが、月に一度、私がブラッシングに通う時間が本当に楽しみだったんです」

しかし月日は流れ、伯父様が他界。
一人残された伯母様を支えていたのは、間違いなく愛犬の存在でした。

けれど、80代後半になった伯母様の体調が悪化しても、「この子を置いて入院はできない」と治療を我慢する日々が続きます
「お互いに支え合って生きているのは分かっていましたが、側で見守る親族としては、共倒れになってしまうのではないかと、本当に心配でなりませんでした」



迫りくる「2週間」という期限


やんちゃだった愛犬も10代半ばを迎え、認知症の症状が出始めていました 。

伯母様の施設入所後、Oさんは無人の家に通いながら世話を続け、ヘルパーさんにもサポートを依頼していました 。
しかし、伯母様が他界されたことでヘルパーさんの支援も終了することに。
「あと2週間で、面倒を見る人がいなくなる」という極限の状況に立たされました 。

「親族や知人に声をかけても、13kg近い高齢の中型犬を引き取れる家は、今の住宅事情ではなかなか見つからず、本当に追い詰められていました」

老犬ケアコラム「この子を残して、入院できない」柴犬の画像

決め手は「スペック」ではなく、スタッフの「犬への愛情」

焦燥感の中、ご主人とともに訪れた老犬ホームの見学。Oさんが重視したのは、設備の豪華さや清潔感だけではありませんでした

「一通り見せていただいた際、寝たきりで最期が近い子を、スタッフの方が本当に慈しむように、丁寧にケアされている姿を見て胸が熱くなりました」
帰宅後、ご主人のほうも「スタッフの方々が本当に犬が好きで仕方ないという様子だった。あそこなら、あの子のプライドを傷つけずに、最期まで大切にしてもらえる」と強く推薦してくれたそうです

また、1日あたりに換算すれば「1,000円〜1,500円程度」という費用面についても、夫婦で「これだけ手厚く見ていただけるなら、決して高くはない」と納得できたことも大きな後押しとなりました



「預けること」で見つかった、新しいあの子の姿

施設に預けた後、Oさんのもとには定期的に写真が届くようになります。

「最初は寂しい思いをさせていないか不安でしたが、写真の中のあの子は、自宅で一人で過ごしていた頃とは違う表情をしていました 。ドッグランで他のワンちゃんに興味を示したり、刺激を受けたりして。認知症で私のことも分からなくなっていましたが、ひょうひょうと新しい環境を楽しんでいる姿を見て、ホッとしました」

老犬ケアコラム「この子を残して、入院できない」柴犬の画像

8週間前の「お迎え」の夢

2026年3月、愛犬は伯父様と伯母様の待つ天国へと旅立ちました 不思議なことに、亡くなるちょうど8週間前の月曜日、Oさんは伯父様と伯母様がリビングのソファーに座り、真ん中にいるあの子を優しく見つめている夢を見たそうです

「きっと二人が、迎えに来てくれたんだなと思いました。亡くなったのも、ちょうどお彼岸の前。お墓参りのタイミングで、代々の愛犬たちが眠る場所に納骨してあげることができました 。すべてが不思議な縁で繋がっているような、温かい最期でした」



同じ悩みの中にいるあなたへ

「もし、自分の愛猫だったら、もっと葛藤したかもしれません。でも」とOさんは続けます。
「無理をして共倒れになるより、プロの力を借りることで、自分もワンちゃんも安心できる時間を過ごせます。預けることは、決して突き放すことではなく、その子のQOL(生活の質)を守るための、前向きな選択肢だと伝えたいです」



編集後記:ひとりで抱え込まない選択を

「あの子を置いて入院できない」という伯母様の言葉は、愛犬家であれば誰もが胸を締め付けられる思いがするはずです。
今回のインタビューを通じて私たちが再確認したのは、老犬ホームは決して「あきらめの場所」ではないということです。O様のご主人が感じられたように、そこにはプロだからこそできる「犬への愛情」と、家族だけでは補いきれない「安心」という仕組みがあります 。
1日わずか1,500円ほどの費用で、愛犬には「新しい刺激と穏やかな余生」を、ご家族には「あの子の最期まで『大好きだよ』と言い続けられる心の余裕」を 。

もし今、あなたがひとりで悩み、行き詰まりを感じているのなら、どうぞその重荷を私たちにも分けてください。「愛犬の幸せ」と「ご自身の生活」は、どちらか一方しか選べないものではありません。

私ども老犬ケアは、これからも飼い主様と愛犬にとっての「最善の選択」を、共に考え、伴走してまいります。



「預ける」ことは、愛犬の幸せとQOLを守るためのひとつの選択肢です。
ひとりで抱え込まず、プロの愛情と安心に頼ってみませんか?
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