「施設訪問記 ペットケア&ホテルPerche(ペルシュ)」。【老犬ケア】

2026.06.28 (老犬ケア)

施設訪問記 ペットケア&ホテルPerche(ペルシュ)

ペットケア&ホテルPerche_風間さん・安田さん老犬の介護をしていると、

「これで合っているのだろうか」
「病院へ行くほどではない気もする」
「でも誰かに相談したい」

そんな思いを抱くことがあります。

食欲はあるけれど、食べるのに時間がかかるようになった。
夜になると落ち着きがなくなってきた。
少しずつ足腰が弱ってきた気がする。

病気とは言えないかもしれないけれど、確実に年齢を重ねている。
そんな変化を前に、不安を感じている飼い主さんは少なくありません。

今回訪問したのは、大阪府枚方市にあるPerche(ペルシュ)さんです。
2026年4月に開業したばかりの施設ですが、お話を伺う中で印象的だったのは、「預かること」だけを目的にしていないことでした。
そこには、動物病院と家庭の間にある不安に寄り添いたいという、お二人の強い思いがありました。

■動物病院で感じた「支えきれない現実」
Perche(ペルシュ)を運営する風間さんと安田さんは、ともに10年以上にわたり動物医療の現場で経験を積んできた愛玩動物看護師です。
風間さんは動物病院勤務を経て、専門学校の教員として後進の育成にも携わってきました。
多くの動物と飼い主さんに接する中で感じていたのは、動物病院だけでは支えきれない悩みがあるということでした。
動物病院は病気やケガを治療する場所です。
しかしシニア期に入った犬たちとの暮らしには、治療だけでは解決できない問題がたくさんあります。

食事に時間がかかるようになる。
排泄の介助が必要になる。
夜鳴きが始まる。

飼い主さんにとっては毎日の生活に直結する大きな悩みですが、診察時間の中でそうした相談に十分応えることは簡単ではありません。

「病院へ行くほどではないけれど不安」

そんな声を数多く聞いてきたことが、お二人の中に強く残っていたそうです。

動物病院でもなく、一般的なペットホテルでもない。
もっと日常に近い場所で、飼い主さんと動物を支えられないだろうか。
そんな思いが少しずつ形になっていきました。

ペットケア&ホテルPerche_ワンちゃんのお部屋
■「必要としている人がいる」から始まった挑戦
開業を考えるきっかけとなったのは、動物看護師としての知識や経験を活かしながら、老犬やその家族を支える人々との出会いでした。

「こういう形で役に立つこともできるんだ」

そう感じたことが大きな転機になったそうです。

とはいえ、開業への道のりは決して平坦ではありませんでした。
動物の知識や経験は豊富でも、経営はまったくの別分野です。
物件探しや資金計画、行政手続き、事業計画の作成など、一つひとつ手探りで進めていかなければなりませんでした。

それでも歩みを止めなかったのは、これまで出会ってきた飼い主さんたちの存在があったからです。

介護に悩む人。
誰にも相談できずに抱え込んでいる人。
限界を感じながらも頑張り続けている人。

そんな姿を見てきたからこそ、「必要としている人がいる」という思いが支えになったといいます。

■細かな配慮が詰まった施設づくり
施設内を案内していただくと、お二人の経験が随所に生かされていることが分かります。
例えば犬たちが過ごす個室。
一般的な施設では、人の目線の高さに窓があることが多いですが、Perche(ペルシュ)では低い位置まで透明な窓が設けられていました。
老犬になると頭が下がり、視線が床を向くような姿勢になります。
そうすると、スタッフが愛犬たちの表情を確認しづらく、小さな変化にも気付きにくくなります。
窓を下まで伸ばすことで、犬たちが自然な姿勢のまま外の様子を確認できるよう工夫されているのです。

床材や室内環境にも細かな配慮が見られました。
滑りにくさだけでなく、衛生面や清掃のしやすさ、そして家庭に近い温かみも重視されています。

さらに犬・猫・うさぎなど、それぞれの動物が落ち着いて過ごせるよう、それぞれが視線をあわせないような工夫も施されていました。
派手な設備ではありませんが、一つひとつの工夫から、長年動物たちと向き合ってきた経験が感じられました。

ペットケア&ホテルPerche_猫ちゃんのお部屋
■大切なのは「飼い主さんが潰れないこと」
取材中、お二人が何度も口にされていた言葉があります。
それは「一人で抱え込まないでほしい」ということでした。

老犬介護が始まると、多くの飼い主さんは頑張り過ぎてしまいます。

もっとできるのではないか。
まだ自分で見られるのではないか。

そうして少しずつ心も体も疲れていきます。

もちろん、愛犬のために頑張ることは大切です。
しかし、飼い主さん自身が体調を崩してしまったり、精神的に追い詰められてしまったりすれば、介護を続けることは難しくなってしまいます。
だからこそ、誰かに頼ることも必要なのだと話してくださいました。

老犬ホームや介護サービスを利用することだけが選択肢ではありません。
お二人は、相談だけでも気軽にしてほしいと話されていました。
愛犬だけでなく、飼い主さんも含め、それぞれに合った方法を一緒に考えていきたい、そんな思いが伝わってきました。

ペットケア&ホテルPerche施設外観
■動物病院と家庭の間にある安心
老犬介護には正解がありません。
どれだけ愛情を持って向き合っていても、不安になることはあります。
そんな時に、相談できる場所があるというだけで、気持ちが少し軽くなることがあります。

今回訪問したPerche(ペルシュ)は、単なる老犬ホームやペットホテルではありませんでした。
動物病院で培った知識と経験を生かしながら、治療だけでは支えきれない日常の不安に寄り添う場所、そして飼い主さんが一人で抱え込まないための場所でもありました。
動物病院と家庭の間にある不安に寄り添う場所、それがPerche(ペルシュ)なのです。

老犬介護に悩んだ時、まずは相談してみる。
そんな選択肢があることを教えてくれる施設訪問となりました。



老犬・老猫との暮らしの中で、「誰かに相談したい」「少しだけサポートを受けたい」と感じる場面は決して珍しいことではありません。
今回ご紹介したPerche(ペルシュ)のように、愛犬・愛猫と飼い主さんに寄り添う施設は全国にあります。
老犬ホームや老猫ホームは、終生預かりだけでなく、介護相談や一時預かり、ショートステイなど、さまざまな形で利用することができます。
お住まいの地域で施設を探したい方は、以下の一覧ページも参考にしてみてください。


ペットケア&ホテルPerche(ペルシュ)の施設情報はこちら

関西エリアの老犬ホーム一覧はこちら
大阪の老犬ホーム一覧はこちら
関西エリアの老猫ホーム一覧はこちら


LINE公式アカウントでは、施設訪問記のほか、失敗しない施設選び、介護ノウハウも配信中
LINE公式アカウント登録はこちらから

関連のあるコラムを見る

最新のコラムを見る

老犬ホームをお探しの方はこちら

介護のノウハウを知る

介護用品を調べる

老犬に関するコラム「施設訪問記 ペットケア&ホテルPerche(ペルシュ)」【老犬ケア】。
老犬・愛犬(大型犬・中型犬・小型犬)に関する情報を発信していきます。
老犬ホーム・老猫ホーム情報・ご入居相談なら、老犬ケア相談デスクまで。
老犬ケア相談デスクでは、電話やメールでのお問い合わせを受け付けております。

老夫婦と犬の画像