「施設訪問記 DOG&CAT CARE えがお」。【老犬ケア】

2026.07.14 (老犬ケア)

施設訪問記 DOG&CAT CARE えがお

DOG&CAT CARE えがお_柳沼様千葉県にあるDOG&CAT CARE えがおは、ペットホテルとしてスタートしながら、高齢犬や介護が必要な犬たちの預かりにも力を入れている施設です。

取材を通して印象的だったのは、ここが最初から「老犬・老猫ホーム」として始まった場所ではなく、一頭一頭の犬や猫と向き合い続けるなかで、自然と現在の形へたどり着いたということでした。

施設を運営する柳沼様は、15年以上にわたり犬や猫の保護活動を続けてきました。

きっかけは、自宅周辺で野良猫と出会ったことでした。

「歩いていると、どうしても見つけてしまうんです」

目の前で困っている命を見過ごすことができず保護を始め、一時は50匹ほどの猫と暮らしていた時期もあったそうです。
譲渡会を開き、新しい家族へ命をつないでいく活動を続けるなかで、保護犬とも関わるようになり、犬も猫も区別なく命と向き合う日々が続きました。

そうした活動を続けるなかで感じたのは、「譲渡すること」がゴールではないということでした。
新しい家族が決まって終わりではなく、その後も安心して暮らしてほしい。
そして、年齢を重ねた犬や猫たちにも安心して過ごせる場所が必要ではないか。

そんな思いが少しずつ大きくなり、「老犬・老猫ホームをやってみたい」という考えにつながっていきました。

実際、その思いはかなり前から心の中にあったそうです。

保護活動で交流のあった獣医師からも、「以前から老犬・老猫ホームをやりたいと言っていたよね」と声を掛けられ、その言葉が改めて背中を押してくれました。

とはいえ、いきなり老犬・老猫ホームとして開業することには不安もありました。

そこでまずはペットホテルとしてスタートし、そのなかで高齢犬や介護が必要な犬たちも積極的に受け入れていくという形を選びます。

DOG&CAT CARE えがお_施設外観
現在の施設は、ご自宅を改装してつくられました。
壁や床もご自身で手を加えながら、一頭一頭が落ち着いて過ごせる空間を整え、家庭の延長のような環境づくりを大切にしています。

開業から約4年。

実際に運営を始めてみると、柳沼様自身も予想していなかったことがありました。
それは、「24時間人がいる場所に預けたい」という相談が非常に多かったことです。
若い犬であれば日中だけのお世話でも十分な場合があります。
しかし、高齢犬になると夜中の見守りやトイレの介助、食事の補助など、人の手が必要になる時間帯が増えていきます。
「夜も誰かがそばにいてくれることが安心なんです」
そう話す飼い主さんの声を聞くたびに、DOG&CAT CARE えがおだからこそ担える役割があると感じるようになったそうです。

柳沼様は、ご自身について「昔からシニア犬が好きだったんだと思います」と話してくださいました。

保護活動をしていた頃も、自然と成犬やシニア犬を預かることが多かったそうです。

歩く速度がゆっくりになった犬。
食事に時間がかかる犬。
目や耳が少しずつ衰えてきた犬。

そうした年齢を重ねた姿にも、一頭一頭それぞれの個性や愛らしさがあり、その時間を一緒に過ごすことが好きなのだといいます。
だからこそ、高齢犬だから特別扱いするのではなく、その子のペースに合わせて穏やかに過ごせる環境づくりを何よりも大切にしています。

もちろん、お預かりは簡単なことばかりではありません。

環境が変わることで食欲が落ちる犬もいます。
そんな時は、預かったフードだけにこだわるのではなく、ささみや白身魚なども取り入れながら、「この子なら何を食べてくれるだろう」と工夫を重ねていくそうです。

介護というより、その子に寄り添い続ける日常。

そんな言葉がぴったりの時間が流れていました。

取材を通して感じたのは、DOG&CAT CARE えがおは「愛犬・愛猫を預かる場所」である前に、「飼い主さんを支える場所」でもあるということでした。

老犬介護は終わりが見えません。
夜中に何度も起きる生活が続いたり、介護が長期化することで心身ともに疲れ切ってしまう飼い主さんも少なくありません。

だからこそ柳沼様は、「限界になるまで頑張らなくていい」と話します。

短期間だけ預けてゆっくり眠る。
数時間だけでも自分の時間をつくる。
そうした時間があることで、また笑顔で愛犬と向き合えることもあります。

DOG&CAT CARE えがお_施設入口
最後に、老犬・老猫介護に悩む飼い主さんへのメッセージを伺いました。

柳沼様が何より伝えたかったのは、「頑張りすぎなくていい」ということでした。
介護は一人で抱え込むものではありません。
眠れない日が続いたり、心も体も限界を迎える前に、少しだけ誰かを頼ってほしい。
短期間だけ預けて休むことも、愛犬・愛猫との時間を長く大切にするための一つの方法です

「自分を責めなくていいんです」

その言葉には、これまで数多くの犬や猫、そして飼い主さんと向き合ってきた柳沼様だからこその実感が込められていました。


DOG&CAT CARE えがおは、高齢犬や高齢猫、介護が必要な犬や猫を支える施設として、犬たちだけでなく飼い主さんの心にも寄り添い続けています。

老犬ホームを利用することは、愛犬と離れることではありません。
これからも一緒に暮らしていくために、必要な時だけ少し頼る。

そんな選択肢があることを、この施設は静かに教えてくれる場所でした。



DOG&CAT CARE えがおのように、一時預かりや介護預かり、終生預かりなど、それぞれの施設が異なる特徴や強みを持っています。愛犬・愛猫やご家族に合った施設を見つけるためにも、ぜひお住まいの地域やご希望に合わせてご覧ください。


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