2026.03.13
施設訪問記 老犬ホームNico
老犬ホームNicoは、2025年6月5日に愛知県豊川市にオープンしました。
開業してまだ半年あまり。それでも、吉本様のお話を伺っていると、ここには「続けていける形」を丁寧に探しながら積み重ねている空気があります。
開業の一番のきっかけとして語ってくださったのは、保護犬との出会いでした。
保健所から迎えた犬との暮らしのなかで、ある日「明日処分されてしまう期限が来ている犬」と目が合ったこと。
そこから愛犬保護団体とつながり、里親が決まるまで預かる“預かりボランティア”を始めました。
自分が一頭預かることで、また次の一頭が救われる。それが何よりのやりがいだったとのことです。
遠くにある現場を少し支えている感覚が、次第に自分の中で大きくなっていったといいます。
その流れの延長に、「老犬ホームをやりたい」という思いが自然と育っていきました。
年齢や体調を理由に行き場を失いやすい犬たちを受け止める場所が、もっと身近にあってもいいのではないか。
その問いが形になったのが老犬ホームNicoです。
老犬ホームNicoの開業にあたって大きかったのは、お母様が古くから営んでいる洋服店の存在でした。
店舗の一部を老犬ホームに改装し、この規模感だからこそ始められたことが、吉本様にとっての大きなメリットだったといいます。
「本当なら、もっと何年も開業資金を貯めないとできなかったかもしれない」
そんな現実的な言葉からも、背伸びをしない姿勢が伝わってきました。
今後のことを伺うと、吉本様は穏やかに、「大きく広げることよりも、今できる範囲で、無理なく続けていきたい」と話してくださいました。
拡大よりも継続。華やかさよりも安定。その考え方が、施設の空気にも反映されています。
最後に、吉本さんに老犬ケアをご覧の飼い主さんへのメッセージを伺いました。
老犬ホームを“特別な決断の場所”にしないことだとおっしゃいます。
長期預かりだけでなく、短い時間のお預けも含めて、その時々の暮らしや気持ちに合わせて使ってほしい。
老犬ホームは、誰かに託すためだけの場所ではなく、飼い主さんが少し息を整えるための選択肢でもある。
その考え方が、老犬ホームNicoの根底にあります。
愛知県豊川市という地域に根ざしながら、老犬と向き合う時間を支える場所。
老犬ホームNicoは、静かに、しかし確かな役割を担っていました。
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