「ペットとの暮らしは「想定外」の連続? ~迎える前に知っておきたい生活とお金の変化~」。【老犬ケア】

2026.09.30 (老犬ケア)

ペットとの暮らしは「想定外」の連続? ~迎える前に知っておきたい生活とお金の変化~

老犬と子供犬や猫との暮らしを思い描く時、
「毎日一緒に過ごせる」
「散歩や遊びの時間が楽しみ」
「家に帰るのがもっと楽しみになる」
そんな明るいイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

もちろん、犬や猫との暮らしは、私たちの日常にたくさんの喜びを与えてくれます。
一方で、実際に暮らし始めてみると、「思っていたより家を空けられない」「想像以上にお金がかかる」「こんなに生活リズムが変わるとは思わなかった」と感じることもあります。

第一アイペット損害保険が2026年7月に発表した「初めてのペット飼育での想定外」に関する調査では、初めて犬や猫を迎えた飼い主さんの多くが、暮らしやお金の面で「想定外」を経験していることが分かりました。
これから犬や猫を迎えようと考えている方にとって、こうした現実を知っておくことはとても大切です。

■ 犬や猫を迎えると、生活リズムは大きく変わる

調査では、ペットを飼い始めてから生活リズムが「想定より大きく変化した」「想定よりやや変化した」と回答した人を合わせると77.9%でした。
さらに、在宅時間についても「想定よりかなり増加した」「想定よりやや増加した」を合わせると75.9%にのぼっています。

つまり、多くの飼い主さんが、犬や猫を迎えることで生活そのものが変化したと感じています。

犬の場合は、毎日の散歩や食事、トイレのお世話があります。 留守番が長くならないように外出時間を調整したり、旅行や外食の予定を見直したりすることもあります。
猫の場合も、散歩は必要ありませんが、食事やトイレの掃除、遊ぶ時間、健康管理など、日々のお世話が欠かせません。

実際、同調査では「想定以上に大変だったこと」として、犬では「しつけへの対応」が32.4%で最も多く、次いで「日々のお世話」が26.5%、「通院や健康管理」が25.7%でした。
猫では「日々のお世話」が28.9%で最も多く、「抜け毛や衛生管理、掃除の負担」も22.8%と上位に入っています。

犬や猫と一緒に暮らすということは、生活の中に「その子のための時間」が加わるということです。
そして、その時間は毎日続いていきます。

■ 経済的な負担も想像以上になることがある

犬や猫との暮らしには、当然ながら費用もかかります。
フードやトイレ用品だけでなく、ワクチン、健康診断、病気やケガの治療、トリミング、ペット保険など、必要になる費用はさまざまです。

第一アイペットの調査では、ペット関連の支出について「想定よりかなり高い」「想定よりやや高い」と回答した人を合わせると74.2%でした。
特に犬を飼っている人では、想定以上に負担が大きかった支出として「医療費」が56.0%で最も多くなっています。
さらに、動物病院への通院頻度についても、64.9%の人が想定より多かったと回答しています。

普段は元気でも、突然体調を崩したり、思わぬケガをしたりすることがあります。
そのため、毎月のフード代や日用品だけでなく、急な医療費にも対応できるように準備しておくことが大切です。

実際、飼育前にもっと準備しておけばよかったことという項目では、
「ペット保険の検討」が38.7%
「医療費や突発的な出費への備え」が35.6%
「飼育にかかる費用の把握」が32.9%
と、金銭面の項目が上位を占めました。

■ 高齢になると、さらに時間もお金も必要になる

犬や猫との暮らしは、若く元気な時だけではありません。
年齢を重ねると、通院が増えたり、薬が必要になったり、食事内容を変える必要が出てきたりすることがあります。

足腰が弱くなれば散歩や移動を手伝う必要が出てきます。
トイレの失敗が増えれば、掃除やおむつ交換の回数も増えます。
夜鳴きや認知症の症状が出れば、夜間のお世話が必要になることもあります。
若いころには数分で終わっていた食事も、老犬や老猫になると一口ずつ食べさせなければならないことがあります。

つまり、高齢になるほど、お世話に必要な時間も経済的な負担も増える可能性があります。

犬や猫を迎える時には「今の生活で飼えるか」を考えるだけでなく、10年後、15年後も一緒に暮らせるかという視点も必要です。

■ 迎える前に考えておきたいこと

犬や猫を迎える前には、まず自分たちの生活を一度振り返ってみることが大切です。

・仕事で家を空ける時間はどれくらいあるのか
・毎日の散歩やお世話に時間を使えるのか
・旅行や出張がある時に預けられる場所はあるのか
・病気になった時の医療費を準備できるのか
・自分自身が病気や入院をした時に、代わりにお世話をしてくれる人はいるのか

こうしたことを事前に考えておくだけでも、迎えた後の「こんなはずではなかった」を減らすことができます。

家族で暮らしている場合には、お世話を誰が担当するのかも話し合っておきましょう。
「みんなで世話をするつもりだったのに、結局一人だけが負担している」ということも珍しくありません。
毎日のことだからこそ、具体的に考えておくことが大切です。

■ それでも、犬や猫との暮らしは想像以上に豊か

ここまで読むと、犬や猫を飼うのは大変そうと感じる方もいるかもしれません。

確かに、犬や猫との暮らしには責任があります。
時間も必要ですし、お金もかかります。
好きな時に旅行へ行けなくなったり、予定を変更しなければならなかったりすることもあります。
それでも、多くの飼い主さんが犬や猫を「家族」と呼ぶのには理由があります。

「朝起きるとそばにいる」
「仕事から帰れば迎えてくれる」
「何気ない日に一緒に散歩をする」
「ただ隣で眠っている姿を見る」

そんな毎日の積み重ねが、私たちの生活に大きな潤いや喜びを与えてくれます。

第一アイペットの調査でも、ペットの存在を「常に最優先で考慮するようになった」と回答した人は33.9%、「多くの場面で考慮するようになった」を合わせると82.4%でした。
生活の中で考えることが増えたということは、それだけ犬や猫が家族の一員として深く暮らしに入ってきたとも言えます。

■ まとめ

犬や猫と一緒に暮らすと、生活は確実に変わります。

家にいる時間が増える。
お世話の時間が増える。
毎月の支出が増える。
そして年齢を重ねれば、介護や医療が必要になることもあります。

だからこそ、迎える前の準備は大切です。
生活時間、経済面、将来のお世話まで、できる範囲で想像しておくことで、愛犬・愛猫との暮らしをより安心して続けることができます。

一方で、準備が必要だからといって、必要以上に恐れることもありません。
犬や猫との暮らしには、手間や負担だけでは測れないものがあります。

毎日そばにいてくれること。
一緒に年齢を重ねていくこと。
そして、自分を待ってくれている存在がいること。

それは、迎える前には想像できなかったほど大きな喜びになるかもしれません。

「かわいいから」だけではなく、これから先の暮らしまでしっかり考えること。
その準備をしたうえで、ぜひ新しい家族との生活を始めてほしいと思います。

出典:第一アイペット損害保険 「初めてのペット飼育での想定外」に関する調査

(医療監修:獣医師 先崎直子)

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