2026.06.18 (老犬ケア)
施設訪問記 DOG CAT VILLAGE lavie.
茨城県取手市にあるDOG CAT VILLAGE lavie.は、老犬老猫ホーム、ペットホテル、訪問介護を運営しながら、犬と飼い主の暮らしを支える施設です。
取材を通して感じたのは、lavie.が単に犬を預かる場所ではなく、「犬も飼い主も一人にしない」という思いから生まれた場所だということでした。
中野さんは、もともと保護団体で預かりボランティアとして活動していました。
ある時出会ったのは、飼い主が亡くなり、一人残されてしまった高齢の犬でした。目が見えず、年齢も重ねていたため、新しい家族はなかなか見つかりませんでした。
半年ほど預かりを続けるなかで、中野さんはその犬を家族として迎え入れることを決めます。
「この子にとっては、もう私たちが家族なんだと思いました」
その経験は大きな転機となりました。
犬を助けたいという思いだけでなく、高齢になった犬たちや、その犬と暮らす飼い主の現実について考えるようになったといいます。
その後、中野さんはペットシッターとして独立しました。
シニア犬の介護を行う家庭を訪問するなかで、昼夜を問わず介護を続ける飼い主の姿を数多く見てきました。
食事の介助、排泄の補助、夜鳴きへの対応。
愛犬のために懸命に向き合う一方で、疲労や不安を抱えながら過ごしている方も少なくありませんでした。
「犬だけではなく、飼い主さんも支えられる場所が必要なんじゃないか」
その思いは次第に強くなり、老犬ホームという形を具体的に考えるようになっていきました。
一方、髙野さんも保護施設でボランティア活動を続けていました。
保護施設には高齢犬も多く、飼育継続が難しくなったことを理由に保護される犬たちも少なくありません。
保護施設で最期を迎える犬たちの姿を目にしながら、「もっと別の選択肢があれば」と感じることが増えていったそうです。
そんな二人をつないだのは共通の知人でした。
老犬ホームを作りたいという思いを書き留めていた髙野さんのノートには、中野さんが考えていたこととほとんど同じ内容が並んでいたといいます。
愛犬を支えること。
飼い主さんを支えること。
そして、どちらか一方ではなく両方が幸せでいられる環境を作ること。
目指す方向が重なったことで、二人は一緒に歩み始めました。
ペットシッターとして経験を積んだ後、現在のDOG CAT VILLAGE lavie.を開業します。
施設づくりで大切にしたのは、「施設らしくしないこと」でした。
目指したのは第二のおうちです。
日中はできるだけ自由に過ごし、スタッフが声を掛けながら見守る環境を整えています。
また、預かっている間の様子を写真や動画でこまめに飼い主へ伝えることも欠かしません。
愛犬を預ける時間は、飼い主にとって不安な時間でもあります。
だからこそ、犬だけでなく飼い主にも寄り添うことを大切にしているそうです。
取材のなかで特に印象的だったのは、チロちゃんという柴犬のお話でした。
lavie.で初めて看取った老犬です。
チロちゃんは約3か月間をlavie.で過ごしました。
当初は自力で歩くこともできていましたが、少しずつ体力が落ち、車椅子生活となり、やがて寝たきりに近い状態になっていきました。
初めて経験する介護の連続だったといいます。
食事の介助、排泄のケア、体位変換、その一つひとつを通して、スタッフたちは老犬介護について多くを学びました。
ある日、往診の獣医師から「そろそろかもしれませんね」と伝えられます。
その夜、中野さんはチロちゃんを自宅へ連れて帰りました。
子どもたちと一緒に過ごし、自らの腕の中で眠らせたそうです。
すると翌朝、不思議なことに表情が柔らかくなり、穏やかな様子を見せてくれました。
そしてその翌日、静かに旅立ったといいます。
「最後に一緒に過ごせて良かった」
そう振り返る中野さんの言葉からは、深い愛情が伝わってきました。
チロちゃんはlavie.にとって最初の看取りの経験であり、多くのことを教えてくれた存在だったそうです。
現在lavie.では、老犬ホームとしての運営を続けながら、将来的には複数の拠点を展開する構想も描いています。
地域によっては、老犬ホームや介護に対応できる施設がまだ十分とは言えません。
「相談できる場所をもっと増やしたい」
その思いから、2号店、3号店と少しずつ活動の幅を広げていきたいと考えているそうです。
最終的には、老犬ホームやペットホテル、ドッグランなどが一体となった、犬と人が集まれる場所を作ることも目標の一つだと話してくださいました。
最後に、老犬介護に悩む飼い主さんへのメッセージを伺いました。
「一人で抱え込まないでください」
介護が大変になった時、眠れなくなった時、どうしていいか分からなくなった時。
老犬ホームでも、動物病院でも、家族でも構いません。
誰かに相談することは決して弱さではありません。
愛犬のためにできることを続けるためにも、まずは飼い主自身が少し肩の力を抜くことが大切です。
DOG CAT VILLAGE lavie.は、犬たちの居場所であると同時に、飼い主が安心して頼れる場所でもありました。
介護が大変になった時、眠れなくなった時、どうしていいか分からなくなった時。
一人で抱え込まず、誰かに相談することも大切な選択肢のひとつです。
今回ご紹介したDOG CAT VILLAGE lavie.のように、老犬・老猫とそのご家族を支える施設は関東エリアにもあります。
老犬ホームや老猫ホームを探している方は、以下の施設一覧もご覧ください。
▶ 関東エリアの老犬ホーム一覧はこちら
▶ 茨城の老犬ホーム一覧はこちら
▶ 関東エリアの老猫ホーム一覧はこちら
▶ 茨城の老猫ホーム一覧はこちら
LINE公式アカウントでは、施設訪問記のほか、失敗しない施設選び、介護ノウハウも配信中
▶ LINE公式アカウント登録はこちらから
関連のあるコラムを見る
最新のコラムを見る
介護のノウハウを知る
介護用品を調べる
- 介護のノウハウを知る
PR