「犬の体温 測り方や発熱時の対処法について解説」。【老犬ケア】

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犬の体温 測り方や発熱時の対処法について解説

2022.07.22 (老犬ケア)

椅子に座る老犬犬の体温は、健康状態を把握する重要なバロメーターです。子犬や老犬は、体温調節がスムーズに行えないことも多いため特に注意したいものです。

今回は犬の体温について、平熱や測り方、発熱時の対処法についてご紹介します。

■ 犬の平熱は?

個体差はありますが、犬の平熱は人間より高く、38℃~39℃前後だと言われています。体温が39.5℃を超えている場合は、発熱していると考えられます。

犬の体温は年齢、体の大きさによっても異なります。一般的には、小型犬や子犬はやや高く、大型犬や老犬はやや低めの傾向があります。
時間帯よっても体温は変動し、朝の起床時が最も低く、夕方が高くなります。普段から愛犬の体温を把握しておき、健康な状態の体温を把握しておくことが大切です。

■ 犬の体温の測り方は?

犬は体の表面が毛で覆われているため、体の表面では正しく検温ができません。そのため、犬用の体温計を使い、肛門から2~3cmの直腸を測るのが一般的な方法です。
人間用の体温計でも代用可能ですが、衛生面を考えると犬用の体温計を用意した方が良いでしょう。犬用の体温計は先端が柔らかく、肛門や直腸を傷つけにくくなっているため、安全面でも安心して使用することができます。

【体温の測り方】
(1) 尻尾の付け根を持ち上げ、肛門を開きます。
(2) 犬用の体温計を肛門に2~3cm水平に差し込んで測定します。
(3) 犬の体を固定しながら測定が終わるまで待ちます。

暴れると直腸や肛門に傷がついて危険です。興奮しているときは検温を避け、必ずリラックスした状態で行いましょう。難しいようなら無理をせず、耳で測るタイプの体温計を使用するのもいいでしょう。
必要なときに無理なく検温ができるよう、普段から検温に慣れておくことをおすすめします。

もし外出先などで体温計がない場合は、耳・脇の下・お腹を触って普段より熱くないかチェックしてみましょう。飼い主さんは、これらの場所が普段どれぐらいの温度か知っておくと変化に気づきやすくなります。

■ 犬が発熱したら?対処法を紹介

発熱は体の異常を知らせるサインです。原因を調べ、適切なケアをすることが重要です。
高温多湿の環境に長時間いた場合は熱中症が考えられます。その場合、すぐに体を冷やして体温を下げましょう。
それ以外では、感染症・病気の可能性も考えられます。発熱以外の症状がないか、注意して観察しましょう。

体温を下げたいときは、首の周りやわきの下、動脈の近くを冷たいタオルや保冷剤で冷やすと効果的です。
呼吸が乱れていたり高熱が続いたりするようなら、すぐに動物病院を受診してください。

◾ まとめ

犬の体温は人間より高めで発熱に気づきにくいですが、異常を感じたら検温して確かめてみるようにしましょう。普段から検温に慣れておくと、必要なときに無理なく検温ができるというメリットもあります。
愛犬の平熱を把握し、普段の健康管理に役立ててください。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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