「犬の毛玉に注意!取り方や予防策を解説」。【老犬ケア】

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犬の毛玉に注意!取り方や予防策を解説

2022.09.23 (老犬ケア)

花を見る老犬ブラッシングしていても、いつの間にかできてしまう犬の毛玉。忙しいとケアを後回しにしてしまいがちですが、放置するとどのような影響が出るのでしょうか?
今回は、犬の毛玉について、原因や予防策とともにご紹介します。

■ 犬に毛玉ができる理由

犬の毛玉は、被毛が絡まり塊になってできます。毛玉はブラッシング不足や、シャンプー後にしっかりと乾かさなかったりといったことが原因になります。
犬の毛に絡まりがある場合は、毛玉になる前に早めにほぐしてあげることが大切です。特に毛が大量に抜ける換毛期には入念にブラッシングするようにしましょう。

■ 毛玉による悪影響

毛玉を放置してしまうと、どのような影響があるのでしょうか?

【痛み】
毛玉ができると、毛の根本が引っ張られます。そうすると、皮膚も一緒に引っ張られ、痛みが発生します。放置すると、皮膚が毛に巻き込まれて、場合によっては皮膚が裂けて怪我をすることも。
傷口に細菌に感染すれば、炎症を起こしてしまう可能性も考えられます。

【皮膚病】
毛玉ができると、通気性が悪くなり、汚れもたまりやすくなります。不衛生になることで寄生虫が発生して炎症や皮膚炎につながることがあります。
また、毛玉がある状態でシャンプーして皮膚と毛玉の間にすすぎ残しがあると、炎症の原因となります。

【腸閉塞】
小さな毛玉であれば、もし飲み込んでしまっても便と一緒に体外に排出されます。しかし、大きな毛玉を大量に飲み込んだ場合は体の内部にとどまってしまいます。最悪の場合、腸閉塞などの病気になる危険性があります。

■ 犬の毛玉の取り方

できてしまった毛玉の取り方をご紹介します。

【準備するもの】
・すきバサミ
・スリッカーブラシ(毛玉をほぐすためのブラシ)
・コームブラシ
・ペット用毛玉取りローション(毛玉が重度の場合)

【手順】
1.毛玉と皮膚の間をしっかりと押さえます。犬の皮膚が引っ張られると痛みを感じてしまいます。
2.スリッカーブラシを使って毛の先端部から少しずつほぐします。このときも皮膚が引っ張られないよう押さえたままにしてください。
3.毛玉がとれたらコームブラシなどを使用して毛並みを整えます。

毛玉が大きい場合は、毛玉を幾つかに分けるよう切り込みを入れます。皮膚を傷つけないよう十分注意しながら、縦にハサミを入れていきましょう。毛玉が取れにくい場合は、毛玉取り用ローションを使用すると絡まりがほぐれやすくなります。
また、暴れると誤って皮膚を切ってしまうことがあり危険性です。難しそうなら、無理せず動物病院やトリミングサロンで処置してもらうことをおすすめします。

毛玉の状態がひどくブラッシングで取れないときは、最終的にバリカンで刈ることになります。
しかし、毛質が変わったり毛が生えなくなったりする可能性もあるため、普段から適切なケアで毛玉を予防することが大切です。

■ 犬の毛玉の予防策は?

毛玉を予防するための普段のケアをご紹介します。

【ブラッシング】
毛玉予防には日々のブラッシングが効果的です。こすれやすい部分は毛玉ができやすいのでチェックしましょう。

【シャンプー後にしっかりと乾かす】
シャンプー後はしっかりと乾かすようにしましょう。
生乾きのまま放置すると、水分で毛が絡まり新たな毛玉が発生してしまいます。外側は乾いていても、内側の毛が湿っていることがあるため確認しましょう。

◾ まとめ

毛玉は放置すると、痛みが発生し皮膚炎などのトラブルにつながる恐れがあります。
一旦毛玉ができると日々のお手入れも大変になってしますので、予防と早めのケアが大切です。普段から毛玉を予防し、愛犬が快適に過ごせるよう心がけましょう。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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