「老犬のお手入れ」。【老犬ケア】

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老犬のお手入れ

2017.12.25 (老犬ケア)

老犬のシャワー風景今年も残すところあと少しとなってきました。
年末に向けて大掃除や片付けと慌ただしさが増してきますが、愛犬のケアも気になるところです。すっきりきれいにトリミングをしてから新年を迎えたいという飼い主さんで、サロンは大賑わいです。

老犬は自宅でのシャンプーが多いかもしれませんが、若い頃と違って体力も落ちてきている老犬にとって、シャンプーで気をつけるのはどんな点でしょうか。
犬のシャンプーは私達が思う以上に老犬の体力を消耗します。筋力の衰えやストレスに対する抵抗力など、さまざまな要因が負担となって、体調にも変化をもたらします。体調が悪そうなときには、全身シャンプーは体に負担になるので控えましょう。

まず気をつけたいのは心疾患などを抱えた老犬です。体力のない老犬をシャンプーするとき、立っている時間が長くなればなるほど負担は大きくなるため、シャンプー前の用品準備などはしっかりと整えてから開始しましょう。
冬場は浴室や脱衣所をあらかじめ温めておいで温度差をなくすなどの配慮も必要です。また、足元にはすべり止めのマットを敷き、滑らないように注意して足腰への負担を減らします。

シャンプーの際は手際よく、様々な注意に気を配りましょう。
温度設定は低めに設定します。お湯の適温は36℃~38℃とされていますから、適温に設定して、手早く濡らしていきます。熱いお湯をかけると息苦しくなり、咳や呼吸困難といった症状が現れることがあるので注意が必要です。短頭種には特に気を配りたいところです。
また、シャワーの湯圧は皮膚を刺激するため、皮膚疾患のある老犬には刺激が強く、痒みが生じることもあります。湯圧は弱めで、シャワーヘッドを老犬の身体に密着させるようにしてお湯をかけてあげる必要があります。顔に水がかかるのを嫌がる場合は、スポンジなどを利用して優しく撫でるように洗います。

トリートメントが必要な老犬には、低刺激のリンスインシャンプーを使用すると、時間を短縮することができます。
すすぎの時も同様にお湯をかけながら、時間をかけずにすすぐことが大切です。立っていることが苦痛になる前に、手早く終わらせましょう。立っていることが辛そうな場合は、座らせて洗ってもかまいません。

すすぎ終わったら、タオルドライでしっかりと被毛の水分を拭きとります。タオルは吸湿性の高いものを数枚用意して、優しく素早くふき取ります。水分を十分拭きとっておくと、ドライヤーの時間を短縮することができます。ドライヤーの高温は大きな負担になるので、弱風の温風を毛の根元にしっかり当てて、手早く乾かします。このとき体温にも気を配り、暑さで息苦しくないか、逆に風が低温すぎて体温が下がらないようにも気をつけます。

老犬のシャンプーは1度にすべてをきれいにするというよりは、日頃からシャンプータオルなども併用しながら清潔を保ち、十分洗えなかった場所は次回にまわすくらいの気持ちでお手入れをすることが大切です。
脂漏などから体臭が気になる老犬もいますから、ストレスのないケア方法を考え、老犬の身体に負担の少ない方法で清潔を保ちましょう。

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