愛犬の心のケアを。ストレスサインと解消法を解説
2020.10.27 (老犬ケア)
人間同様に日々の暮らしのなかでストレスを感じる犬も多いでしょう。しかし言葉で自分の気持ちを表現できないため、飼い主側はなかなか気づいてあげられません。
しかしストレスを放置すると、体調を崩したり、精神状態が悪化し問題行動を繰り返すようにもなってしまいます。
そこで今回は、犬のストレスサインと解消法をご紹介します。
■愛犬からのストレスサイン
何気なくしている愛犬の行動もストレスサインを発しているかもしれません。飼い主さんは普段から注意深く観察しておきましょう。
【身体を舐めたりしっぽを噛んだりする】
犬はストレスを感じると、身体を噛み続けたり、しっぽを噛んで毛をむしりとったりしてしまうことがあります。皮膚炎を引き起こしてしまう可能性があるため、飼い主さんがはやめに異変をキャッチして、ストレス解消につとめましょう。
【あくびをする】
眠い時にするあくびですが、犬はストレスを感じるとあくびをする習慣があります。それはストレス状況のなかで平静を保つためにやっていることであり、自分の気持ちを鎮めているのです。あまりに頻繁にあくびをするようならそれはストレスの表れかもしれません。
【目や顔をそらす】
叱られたときに目をそらす犬がいますが、その真意は怒っている飼い主さんが怖くてストレスを感じているからです。そのため、飼い主さんに対して普段から目や顔をそらすようであれば、日常的にストレスを感じ続けているということでしょう。普段の行動を見直してみてください。
【全身をブルブルと震わす】
犬は緊張したときなどに、体を思い切りブルブルっと震わせる習性があります。心細さや不安を感じているときなども同様な行為を繰り返します。全身を急に掻き始める行動も同じようにストレスを感じているサインと言われています。
■ストレスを発散させる方法
【飼育環境を見直す】
暑すぎたり寒すぎたり温度管理の問題や音や匂いなど、愛犬がストレスを感じる原因がないかまずは確認してみましょう。犬の反応を見ながら改善をすすめていくとよいでしょう。
【適度な運度やスキンシップ】
人間同様に適度な運動はストレス解消になるため、毎日散歩にでかけたり大きな公園で一緒に遊んだりして飼い主さんとのスキンシップも大切にしましょう。
また普段から愛犬の身体をなでたり、話しかけたりすることで安心感につながり、ストレス解消にもなります。
【ストレス解消グッズを与える】
犬用のガムやおもちゃなどのストレス解消グッズを与えるのもよいでしょう。イライラした気持ちをぶつけられたり、不安な気持ちを紛らわせたりできるので、ストレスを溜め込まない方法として効果的です。
◾️まとめ
犬は言葉が話せないからこそ、普段から表情や行動を観察して、ストレスを感じていないかを気にかけておくことが重要です。突然行動が変わったり、攻撃的になったりしたらストレスサインである可能性が高いため、まずはきちんと愛犬と向き合い、心のケアをしっかり行いましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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