「愛犬と楽しむノーズワーク」。【老犬ケア】

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愛犬と楽しむノーズワーク

2018.12.31 (老犬ケア)

老犬の顔犬は嗅覚がとても優れています。種類としては「酸臭」が得意で、1億倍まで嗅ぎ分けができたという実験結果があるほどです。酸臭は、汗や涙などにも含まれている酢酸系の臭いです。飼い主の靴下が大好きな犬や、犬のオシッコの臭いを嗅ぐのが好きな犬も多くいますが、人にとっては耐え難い臭いでも、犬にとっては大好きな臭いということなのでしょう。

犬の嗅覚は生まれてから一番早くに発達し、母乳を飲むのに役立ちます。そして、老化が現れ始めたときでも、視力より聴覚より、何よりも一番遅くまで機能する器官ともいえます。人は視力を使って物を認識する能力に優れていますが、犬は目が悪いため、臭いでいろいろなものを認識するといわれています。
一度嗅いだ臭いは記憶にインプットされ、嗅覚で人や犬を識別することができるので、隠れたり変装したりしても、すぐ識別して探し出すことができるのです。これは警察犬の捜索や救助などにも多大な効力を発揮していますね。

最近、この嗅覚を活用した犬の脳トレ「ノーズワーク」が人気です。スウェーデンやアメリカでは競技会も行われるほど盛んなドッグスポーツですが、パピーから老犬、障害がある犬でも楽しむことができ、日本でも徐々に人気が広がりつつあります。

ノーズワークでは、飼い主は多くの指示を出しません。あくまでも犬の自主性に任せて、自らターゲットを探し当てていくのですが、このときに走ることや、機敏な運動能力は一切必要ないので、ゆっくり歩くことしかできない老犬や、体が不自由で目が見えない犬でも楽しむことができるのが魅力です。また、広い屋外やコートの必要もなく、家の中や庭、車の周囲だけでも楽しむことができるので、雨の日続きで散歩ができない時でも脳トレで愛犬の退屈を紛らわせ、楽しい時間が過ごせます。

競技会ではフェルトなどに垂らしたわずかなアロマ蒸留水の臭いを頼りにサーチ(探す)しますが、遊びの中での練習では、探しやすいトリーツなどを使うこともあるようです。穴の開いた蓋をした小瓶に香りを隠し、香りを覚えさせることから始め、慣れてきたら香りのないダミーの小瓶も用意して、その中から香りのする瓶を探し出していきます。もちろん、練習中に叱ることや犬を否定することは一切しません。犬が楽しんで取り組むことが目的なので、飼い主は愛犬の「みつけた!」というサインを見逃さないようよく観察し、見つけた時は瞬時に褒めてあげる必要があります。愛犬と飼い主が一緒に楽しんでいることがノーズワークの基本です。

集中して臭いを探す作業は楽しいものではありますが、疲れる作業でもありますので、数分~10分程度に区切って行うようにし、ターゲットを見つたところで終えるようにしましょう。

最近は頻繁に体験会も行われているようです。
寒い季節。ワクワクしながら考えることで、活力を見出せるノーズワークを取り入れて、暖かいお部屋の中で脳トレ&トレーニングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

(医療監修:獣医師 先崎直子)

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