老犬の視力が弱ってきたら気を付けたいこと
2017.05.10
今回は視力の弱った愛犬と暮らす飼い主、佐藤(仮名)さんのお話です。
生後3か月で佐藤さん家族の一員となったシーズーの陸ちゃんも、現在は14歳。老犬と呼ばれる年齢になりました。
一般的に皮膚や目のトラブルが多いといわれるシーズーですが、陸ちゃんは、こうしたトラブルにも無縁で育ってきたそうです。そんな陸ちゃんも、10歳を過ぎたころから、目やにが多く出るようになりはじめます。
動物病院の先生の診断は白内障、「病気が進んでいて、見えなくなってきている。」とのことでした。
佐藤さんは、病院で処方された目薬と軟膏を続けながら、陸ちゃんがより快適に暮らせるよう準備を始めました。
散歩は薄暗く周りが見えづらい夕方を避け、明るい時間帯に行くようにしました。散歩中も、植栽や塀にぶつかったり、段差に足を取られないように、リードを調整したり、声をかけながら歩きます。散歩だけでなく、玄関やリビングなど、生活エリアにも気を配りました。 陸ちゃんがぶつからないよう、家具などのレイアウトを変えないようにし、コード類も壁際に寄せました。滑ったり、転んだりしないよう、じゅうたんやマットなど滑りにくいものを敷き、爪や足裏の伸びた毛もこまめにカットしました。
佐藤さんの細かい配慮のおかげで、陸ちゃんは老犬になった今も、元気に過ごしているとのことです。
目が見えにくくなり、物にぶつかったり、転んだりを繰り返すと、歩くのを怖がったり、動くことをためらい、じっとしてしまいがちになります。安心して動ける環境を整えることは、足腰の運動機能の低下や寝たきりの予防にもつながります。
佐藤さんのように、老犬にあった環境を整えることは、愛犬が晩年を楽しく暮らすために飼い主が果たすべき責任といえるでしょう。
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