「老犬を守る防災対策」。【老犬ケア】

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老犬を守る防災対策

2017.09.01 (老犬ケア)

サイレンの画像「防災の日」をはじめ、防災意識が高まる9月。

この時期は、防災グッズの点検や、防災訓練への参加など、災害への備えを考えるチャンスです。
この機会に自宅で過ごすことが多い老犬のための防災の備えを、あらためてチェックしてみてはいかがでしょうか。

まず、居住空間のチェックです。

室内ゲージの中で過ごすことが多い老犬の場合、ゲージ周辺の安全が確保されていることが大切です。大地震が起きたときに、ゲージの上に倒れてくる家具やテレビなどがないかチェックしましょう。また、上から物が落ちてくることがないように、照明の位置なども確認しておくと安心です。どうしてもケージ周囲に家具などを置く必要がある場合は、転倒防止や揺れの勢いでゲージに向かって動くことがないように、しっかり固定します。つっぱり棒は、正しい設置しないと揺れの勢いで外れてしまうこともあるので、大型家具は固定器具を使って、壁などにしっかり連結します。

愛犬が部屋をフリーで動ける場合は、ケージの周りだけでなく、居住スペース全体をチェックしておきましょう。

屋外飼育の場合も室内と同様に、犬小屋の周囲に倒れる可能性のある塀や割れたガラス、屋根から落ちてくる瓦などがないかをよくチェックして、必要に応じて固定や犬小屋の場所を変えるなどの措置を講じておきます。

次に避難ですが、室内にいる老犬や老猫をすぐにつかまえて避難ができるように、居住スペースには必ずリードと首輪を決まった場所に置いておきましょう。災害時は混乱し、大地震の直後は物が散乱することもあるので、リードなどを探していると避難に遅れがでてしまいます。

地震の時に愛犬が逃げ込むことができるように、日頃から移動用のキャリーバッグをリビングに置いておくのも良いでしょう。キャリーバックのなかで安心して過ごせるよう、飼い主の指示でキャリーバックに入るハウストレーニングをしておくことも大切です。

人が持って避難できる荷物の重さは女性で10kg、男性で15kgが目安といわれています。

犬や猫をキャリーバッグにいれて避難するならば、他に荷物はほとんど持てません。
愛犬を歩かせて避難をすることも考慮し、靴を履いて歩く練習をしておきましょう。
災害の場合は、車で避難ができるとは限らず、徒歩で避難所までいくケースも多くなります。避難路は瓦礫や割れたガラスなどが散乱している可能性もあります。自力で動けない老犬などは、どのように運ぶかを検討し、移動用のキャリーカーなどを準備しておく必要があります。

避難用品は一度にすべての物を運ぶことは困難です。
まずは大切な人とペット達の命を最優先に考え、必要最低限の避難用品と2~3日分の食料だけを持って避難します。災害が落ち着けば、改めて荷物を取りに戻れるので、避難用品は、最初に持っていくものと、あとから持っていく物とに分けておくと便利です。

避難所は1ケ所ではなく、状況に応じて避難場所が変えられるようにいくつかの場所をチェックしておきましょう。

時間が許せば家族全員で、実際に愛犬を連れ、荷物を持って歩いてみても良いでしょう。実際に歩くときは、犬にも靴を履かせましょう。避難所まで歩く時間や、崩れそうな塀など、危険個所を、家族でチェックしながら歩くようにします。

災害や事故はいつ、どこで遭遇するかわかりません。
外出先で被災し、自宅に帰れないこともあるでしょう。
そんな時に役立つのがエマージェンシー(緊急連絡先)カードです。
ご自身のことに加え、「自宅にペットを残している」と記入しておけば、なんらかの対応を期待できるかもしれません。

災害が起きたら、考える余裕はなくなります。
大切なペット達の命を守るのは、飼い主しかいません。
いつ、どこで災害にあっても大切なペットを守れるよう、日頃から準備しておきましょう。

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