2025.09.23 (老犬ケア)
施設訪問記 NEWS DOG(ニューズドッグ)
千葉市にある「NEWS DOG(ニューズドッグ)」は、ドッグホテルや保育園としての役割に加えて、高齢のワンちゃんを預かる老犬ホームとしても利用できる施設です。
代表の岩本さんは、もともと競走馬の厩務員として20年以上活動してきたというユニークな経歴の持ち主で、動物と共に歩んできた経験を活かし、新たに犬と飼い主を支える場をつくりました。
体調や年齢のことを考えて競馬の世界を退いた岩本さんは、それでも動物と関わる仕事がしたいという思いから犬の預かり施設を開業しました。
犬を扱ううえで大切なのはリーダーシップだと岩本さんは言います。
毅然と接することで犬も安心できる、競走馬のお世話で培った姿勢が犬との関わりにも自然と活かされているそうです。
NEWS DOGの特徴のひとつが屋外に広がるドッグランで、「散歩は首輪抜けや事故のリスクがあるけれど、ドッグランなら安心して思い切り遊ばせられる」と話します。10分ほど走り回るだけで散歩2時間分に相当する運動になり、帰宅後はぐっすり眠る子も多いといいます。
多くのホテルでは高齢犬を断られるケースもありますが、NEWS DOGでは積極的に受け入れています。歩行が難しい子や認知症による夜鳴きに悩む飼い主からの相談も少なくなく、「リスクはあるけれど困っている飼い主さんの力になりたい」と語る姿が印象的でした。
成田空港に近い立地から海外出張や一時帰国の際に長期預かりを依頼する利用者もおり、外国人オーナーから1か月単位での預かりを頼まれることもあるとのことで、国境を越えて犬を思う気持ちが集まる場所となっているのもこの施設の特徴です。
オープンから1年が経ち、少しずつ利用者が増えてきたNEWS DOGでは、今後トリミングサービスの導入も予定しており、「遊んで汚れても、きれいにして帰ってもらえるようにしたい」と岩本さんは笑顔で話してくださいました。
最後に、犬を迎える飼い主へのメッセージとして「犬を迎える時点で、その子の老後まで考える覚悟が必要です。元気な時も介護が必要になった時も、最後まで一緒に過ごすことを大切にしてほしい」との言葉をいただきました。
競走馬と犬、異なる動物と長年向き合ってきた岩本さんだからこそ語れる重みのある言葉でした。
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