「老犬の命を守る 災害時の同行避難と準備ガイド」。【老犬ケア】

2025.07.31 (老犬ケア)

老犬の命を守る 災害時の同行避難と準備ガイド

老犬と防災グッズ地震や火災、豪雨など、予測不能な災害は、いつどこで発生するかわかりません。特に老犬と暮らす場合、緊急事態への備えは不可欠です。

老犬は体力や免疫力が低下し、環境の変化やストレスに対する耐性も弱いため、日頃から意識的に準備を進めておくことが、何よりも重要です。

■ 老犬と避難する際の心構え

災害時に冷静に行動するためには、日頃からの備えと心構えが重要です。

・同行避難の原則と事前確認
災害時には、ペットと一緒に避難する「同行避難」が基本です。
しかし、すべての避難所がペットの受け入れ態勢を整えているわけではありません。アレルギーや衛生面への配慮、鳴き声によるトラブルなどの理由から、受け入れに制限がある場合もあります。
まずは自治体の防災計画を確認し、地域のウェブサイトや防災パンフレットから避難所の場所やペットの受け入れに関する情報を調べておきましょう。

ペットの受け入れができない場合に備え、親戚や友人の家、ペット同伴可能な宿泊施設など、複数の選択肢をリストアップし、それぞれの場所への移動手段や、そこでの生活について具体的に計画を立てておきましょう。

■ 早めの避難行動の重要性

災害発生時の避難は、一刻を争う場合があります。特に老犬の場合、動きが遅く移動に時間がかかるため、早めの避難行動が必要です。
気象庁の「警戒レベル」は、避難の目安になります。

警戒レベル3(高齢者等避難)が発令された段階で、避難を開始するのが理想的です。これにより、混雑を避け、安全に避難場所へ移動できる可能性が高まります。
早めの行動こそが、飼い主さんと愛犬、双方の命を守る鍵となります。

■ 老犬のための防災グッズチェックリスト

災害時に愛犬の命と健康を守るためには、適切な防災グッズの準備が不可欠です。特に老犬の場合、健康状態や性格、習慣に合わせた配慮が必要になります。
以下に、最低限準備しておきたいアイテムのリストを紹介します。

○ フードと水
最低でも5~7日分以上の備蓄を推奨します。普段与えているフードと同じ種類を用意し、特別な療法食やアレルギー対応食が必要な場合は、さらに多めに準備しておきましょう。
消費期限も定期的にチェックしましょう。

○ 常備薬
持病がある場合、必要な薬を獣医師と相談し、余裕を持って準備しておきましょう。予備の薬や、処方箋のコピーも用意しておくと安心です。

○ 首輪とリード
予備の首輪を用意しておきましょう。緊急時には犬が興奮して逃げ出してしまう可能性もあるため、伸縮しないタイプのリードが望ましいです。
迷子札や連絡先が記載されたタグを付けておくことも重要です。

○ キャリーバッグやクレート
避難所での生活や移動時には、キャリーバッグやクレートが必須となります。普段から愛犬が慣れているものを選び、安心できる匂いのついたタオルなどを入れておくと、ストレス軽減にもつながります。

○ ペットシーツや排泄用品
避難所では排泄場所が限られるため、ペットシーツや、うんち袋、ウェットティッシュ、消臭スプレーなどを十分に用意しておきましょう。

○ タオルや毛布
飼い主さんの匂いがついたタオルや毛布は、見慣れない場所での不安を和らげます。保温や体を拭く用途にも使えるため、複数枚あると良いでしょう。

○ おもちゃ
慣れない環境でのストレス軽減に、お気に入りのおもちゃが役立ちます。噛むタイプのものは遊びながらストレスを発散させる効果も期待できます。

○ 飼い主の連絡先やペットの情報
飼い主さんの氏名、連絡先、愛犬の名前、犬種、年齢、かかりつけの病院、持病、アレルギー、性格などの詳細な情報を記したメモを用意しましょう。写真も添えてラミネート加工し、キャリーバッグや首輪に付けておくと愛犬とはぐれてしまった場合にも安心です。

○ ペット写真
特徴がわかるような全身の写真を数枚印刷しておくと迷子時の捜索に役立ちます。

これらをリュックサックや大きめのトートバッグなど、両手が使えるバッグにまとめ、すぐに取り出せる場所に保管しておくことが重要です。

■ 日常からの備えとトレーニング

もしもの時に、「クレートに入ってくれない」「慣れない場所だと食事をしない」「見知らぬ人に対して吠えてしまう」といった事態を避けるためには、日頃からの備えとトレーニングが非常に重要です。

○ キャリーバッグやクレートに慣れさせる
避難時にスムーズに移動できるよう、日頃からキャリーバッグやクレートに慣れさせておきましょう。キャリーバックなどは安心できる場所として認識させることで、避難時のストレスを軽減できます。

○ 基本的なしつけの徹底
「待て」「おいで」などの基本的なしつけは、避難時の安全確保に役立ちます。また、無駄吠えや噛み癖の抑制も、避難所でのトラブル防止につながります。

○ 防災訓練への参加
地域で行われる防災訓練に、愛犬と一緒に参加することで、避難経路や避難所の確認にもなり、実際の避難行動をシミュレーションが可能です。
他の犬や人がいる環境での行動に慣れさせたり、非常食を試したりする良い訓練になります。

■ 日々の積み重ねがもしもの時の安心につながる

老犬との避難準備は単なる荷物の準備ではなく、愛する家族である老犬の命を守るために欠かせないものです。
普段からの備えとトレーニング、そして地域や愛犬の特性に合わせた計画が、いざという時の安心と、安全な避難へと繋がります。

災害はいつ起こるかわかりませんが、私たち飼い主ができることはたくさんあります。
防災対策を見直し、できることから少しずつでも良いので、着実に準備を進めていきましょう。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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