老犬の梅雨時の散歩 デメリットや対策について解説
2024.06.17 (老犬ケア)
梅雨が始まると、毎日の習慣である散歩を避けたがる犬もいるかもしれません。しかし、散歩が日常の一部となっていて少しくらいの雨なら気にせず散歩を楽しむ犬もいるでしょう。
雨の日に散歩に行く必要があるのか、行かないことのデメリットはないのか、気になる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、老犬にとって雨降りの散歩は必要なことなのか、必要なのであればどんなことに気をつけるとよいのかを解説していきます。
■ 雨の日の散歩にデメリットはある?
外でトイレを済ませたい犬の場合は、雨の日でも散歩に出かける必要があるでしょう。しかし、老犬にとって雨の中の散歩はリスクがあります。
晴れている日と違い、雨に濡れると体温が奪われたり、濡れた路面で滑って怪我をしたりする可能性があります。
また、梅雨時の気圧の変化に弱い犬もいるかもしれません。湿気で被毛や耳の中が湿って不快に感じたり、皮膚炎になったりすることも考えられます。
このように、雨の日の散歩にはデメリットもあるため注意が必要です。雨の日の散歩のリスクを知った上で、愛犬の健康状態をよく見て判断することが大切です。
■ 愛犬が散歩に求めるものは何か?
愛犬が年齢を重ね、散歩の目的が若い時と変わっていることも考えられます。
ストレス発散や運動不足解消、他の犬と遊ぶためなど、普段の散歩中に愛犬がどんな場面で喜んでいるかを想像してみましょう。
愛犬が、散歩に何を求めているのか考えることが、散歩の代わりになることを見つけるヒントになるかもしれません。
■ 梅雨時の対策を考えよう
例えば、寝たきりの犬が気分転換やストレス発散のためにカートで外出しているなら、無理に外出をさせるのではなく、時々窓を開けて換気をしたり、居場所を変えたりすることで、気分転換を図れるかもしれません 。
散歩の目的が運動不足を解消するためであれば、室内でのアクティビティを考えます。この場合注意したいのは、興奮させすぎないようにすることです。
室内にはドアやテーブル、椅子といった家具があるため、興奮しすぎてぶつかってしまうと思わぬ怪我につながります。タグプレイや、おやつを隠して探すノーズワークで知的好奇心を刺激しましょう。
トイレを外で済ませたい犬の場合は、できるだけ雨に当たらない工夫をしましょう。近くで用を足せる場所を探したり、雨具や傘を使ったりするのも効果的です。
雨の中で散歩をした後は、汚れを拭き取り、洗い流した場合はしっかりと乾かしましょう。雨で冷えた体を温めてあげることも大切です。
また、雨の日の散歩は飼い主さん自身が濡れた路面で怪我をしないよう、注意してください。
■ 最後に
梅雨時期には、雨の日の散歩が犬と飼い主さんにとって悩ましい問題です。雨の日の散歩は、リスクを知った上で、愛犬の健康状態をよく見て判断するようにしましょう。
外出しない日は、換毛期であることも踏まえてブラッシングやマッサージをして大いにスキンシップを図ることも良いアイデアです。
梅雨の時期は愛犬と向き合う、良いタイミングなのかもしれませんね。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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