2025.11.27 (老犬ケア)
施設訪問記 I・STYLE(アイ・スタイル)シニアハウス
静岡県焼津市にある「I・STYLE(アイ・スタイル)シニアハウス」を訪ね、一瀬院長にお話を伺いました。
長く焼津市で動物病院を経営してきた一瀬院長は、一度は現場を離れたものの、「もっと多くの動物たちを救いたい」という思いから再び動物医療の世界に戻ってこられたそうです。
診療は早朝6時から始まり、お仕事などで通院が難しい飼い主さんへの配慮が込められています。
老犬・老猫ホームを始めるきっかけは、認知症を患った愛犬を連れた飼い主さんとの出会いでした。
大切にお世話をされていたものの、介護が難しくなり、やむを得ず安楽死を考えられていたといいます。
その朝、処置のために来院された飼い主さんを前に、一瀬院長の中に「動物を救う使命を持つ自分たちが、このまま受け入れていいのか」という思いが強く湧き上がったそうです。
そして即座に「この子を、うちでお預かりします」とお伝えしたとのこと。

その日から、その子はI・STYLE シニアハウスの家族になりました。
飼い主さんは深く安堵し、その後も何度も面会に訪れては、ドッグランで穏やかに過ごす愛犬を見守っていたそうです。
その経験を通じて「同じように悩む飼い主さんに寄り添いたい」との思いが芽生え、シニアハウスの開設を決意されたといいます。
施設は動物病院とペットホテルを併設し、まるでカフェのように落ち着いた雰囲気です。
「動物病院は“病気やケガの時だけ行く場所”と思われがちですが、元気なときでも気軽に立ち寄ってほしい」という一瀬院長の想いが、空間全体に表れています。
約320平米の広々としたドッグランを備え、隣には飼い主さんが愛犬を見守れるテラスも設けられています。
開放的でありながらも温もりを感じるその空間には、飼い主と動物、双方の安心を大切にする院長の姿勢がにじんでいました。
「これからも一人でも多くの飼い主さんを支えていきたいです」
穏やかに語る一瀬院長のまなざしには、再び医療の現場に戻った理由と、変わらぬ情熱が静かに宿っていました。
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