老犬の床ずれに注意!おすすめの予防アイテムをご紹介
2024.06.30 (老犬ケア)
愛犬が寝たきりになり、気づいたら床ずれができてしまったという飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
床ずれは、長時間同じ体の部分が圧迫されることにより、皮膚表面が壊死してしまう状態です。1度発症してしまうと、再発もしやすいため、発生初期から対策しておくことがおすすめです。
■ 老犬が床ずれしやすい場所は?
寝たきりになると、腰や肩に床ずれが起きやすいイメージがありますが、老犬になると痩せて骨が出っぱりやすくなり、その部分が床ずれをしやすくなります。
特に以下の部分は床ずれをしやすい場所なので注意が必要です。
・頬
・肩
・腰
・前足首
・後足首
他にも臀部や腹部も床ずれを起こす可能性があります。愛犬がどのような向きで寝て、どこがよく床に接しているか観察して体制を変えてあげましょう。
■ 予防にもなるおすすめアイテム
床ずれは、発症させないことが重要です。そこで、寝たきりになり始めたら下記のようなアイテムを検討してみましょう。
○ 体圧分散マットレス
体圧分散マットレスを利用することで、体重が1箇所に集中しないようにすることができます。防水性、お手入れのしやすさ、通気性などを考慮して選びましょう。
○ 床ずれ予防クッション
圧迫されやすい部分をカバーして体圧を分散させることができるクッションです。形は様々なので、愛犬の落ち着きやすい体勢に合わせて形を検討しましょう。
○ 床ずれ予防サポーター
足の関節など小さな部分の床ずれを予防することが可能です。予防の他に冷え対策にもおすすめです。
○ 床ずれ予防ウェア
服のようになっており、着用するだけで後肢の床ずれ予防になります。防水仕様で尿もれ防止にもなるものもあります。
飼い主さんは床ずれ予防アイテムを利用しながら、定期的に寝返りをうたせてあげましょう。
また、寝床や愛犬自体を清潔に保つことも大切です。犬に優しいお掃除グッズでクッションを清潔に保ったり、水のいらないシャンプーで愛犬を清潔に保ったりすることも予防の一環となります。
■ もし床ずれになってしまったら?
もし床ずれを発症してしまったら、すぐに獣医師に相談しましょう。
細菌感染などの可能性もあるので、まずは獣医師に診断してもらい、その後、自宅でのケア方法のレクチャーを受けることをおすすめします。
■ 伝えられない痛みを察知してあげましょう
床ずれになるほど寝たきりになってしまった愛犬は、痛みがあっても伝えられないことがあります。予防とケアを行うことで、愛犬の生活をしっかりと見守ってあげましょう。
寝返りをさせるといったケアは、初めて行う場合、飼い主さんは戸惑ってしまうこともあるかもしれません。獣医師に相談しながら、自宅での快適なケアを行なってみてください。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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