「犬が肉球を怪我したら?家庭でできる応急処置」。【老犬ケア】

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犬が肉球を怪我したら?家庭でできる応急処置

2023.03.27 (老犬ケア)

手を挙げる老犬刺激から足を守ったり地面の状態を把握したりと、犬の歩行のために重要な役割を果たす肉球。大切な体の一部ですが、地面に直接触れるため怪我をしやすい部分でもあります。

今回は犬が肉球を怪我した場合、ご家庭できる応急処置について怪我の症状別に解説します。

■ 症状別の応急処置

【擦り傷・切り傷】
流水で患部を洗います。その後清潔なコットンなどでしっかり押さえましょう。出血が多い場合は洗わずにコットンなどでしっかり押さえて止血します。
傷口から雑菌が入ると炎症を起こすこともあるため注意しましょう。

【刺し傷】
散歩中にトゲやガラスの破片など鋭利なものが刺さる場合があります。異物が小さなものなら、まず毛抜きやピンセットで抜きましょう。その後、傷口の周辺を圧迫し、水で洗浄してから消毒液を塗ります。
刺し傷の場合、傷口は小さくても傷が奥まで到達していることがあります。化膿させないように注意が必要です。

刺さっているものが大きい場合、無理に抜いてはいけません。
木の枝など太いものが刺さっている場合は、抜かずに包帯をきつめに巻いて動物病院へいきましょう。抜けている場合は、傷口にガーゼを当てて、きつめに包帯を巻いて病院へ行きます。
釣り針は無理に抜くと筋肉を傷つけるので無理をせず動物病院へ連れて行きましょう。

【火傷】
夏場にアスファルトや砂浜など非常に高温になっているところを歩くと、火傷の原因となってしまいます。
火傷をしたら、できるだけ早く流水などで冷やすことが大切です。氷のうがなければ、ビニール袋に氷を入れるなどして冷やすとよいでしょう。
以下のような様子がみられたら、動物病院を受診しましょう。

・足をひきずって歩く
・歩くことを嫌がる
・肉球の色が黒ずんだり真っ赤になったりしている
・肉球が膨れ上がっている、水ぶくれができている

暑い時期はアスファルトを触って暑くないかを確認してから歩かせるなどの配慮をしましょう。
傷口から菌が感染する場合もありますので、治りが遅いと感じたら獣医師に相談しましょう。

■ 普段から肉球の様子を確認しましょう

普段の生活のなかで、気付いたら怪我をしている場合もあります。注意して観察しましょう。

●狼爪が伸びて肉球に刺さっていないか

●肉球の皮がむけていないか
体重や脚力のある中型犬や大型犬は、運動のしすぎで皮がむけてしまうこともあります。

●肉球がひび割れていないか
老犬になると、肉球が乾燥しやすくなります。乾燥が進むと、ひび割れて歩いたときに出血してしまうこともあります。

◾ まとめ

肉球は地面に直接触れる部分なので怪我には注意が必要です。
怪我が悪化すると歩行に影響することもあるため、早い段階で適切に処置を行うことが大切です。症状の程度によっては動物病院を受診しましょう。

また、普段から愛犬の様子を観察し、歩き方や行動に変化がないか、肉球の周囲に出血の跡がないかをチェックしましょう。散歩後に肉球を確認する習慣を持つと安心です。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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