施設訪問記 いぬねこの家クラスメイト
2023.02.20 (老犬ケア)
秋田県秋田市にある総合ペット施設「いぬねこの家クラスメイト」を訪問し、店長の北島さんにお話を伺ってきました。
北島さんは以前ペットショップで働かれていました。当時から、販売して終わりではなく、トリミングや一時預かりにも来てもらいたい、一緒に成長を見届け、その子の最期まで看られる全体をサポートするようなサービスがあるとよいと考えていたそうです。
秋田県にはそういったお店がないことから、オーナーの方と7,8年前から実現に向けて話し続け、おふたりで一から準備し、ついに2020年5月に「いぬねこの家クラスメイト」をオープン。2022年2月には2店舗目をオープンされました。
施設を作る際にこだわったことは、ワンちゃん同士が思い切り走れて、遊べるお店にしようということ。室内のフリースペースは広く、外で遊べるスペースもあります。ホテルで預かるときも、日中はドッグランで遊びます。たくさん遊ぶので、お部屋に入るとぐっすり寝てしまうワンちゃんが多いそうです。フリースペースで事故が起きないよう、必ずスタッフの方が入り、犬同士の相性や大きさを見るなど、きめ細やかなケアをしつつ預かっておられます。
施設は、お買い物の間だけでも利用できるような、気軽に預けられる場所を目指されています。飼い主さんからは、愛犬や愛猫の飼育にお困りで、切羽詰まったご相談もあるそうです。しかし、1度お話を聞いてお預かりすると、愛犬が変わり、問題行動がなくなることもあるのだとか。秋田県の方々は、県民性として優しいので、1回預けて、ワンちゃんと距離ができ、ご自身に余裕ができると、「しんどい時の預けられる場所があるから、やっぱり飼い続けられる」と考え直されることが多いのだそうです。
そんな事例もあるため、ちょこちょこ訪れてワンちゃんも慣れ親しみ、飼い主さんもひと息ついて、いざ何かあったときにも安心して泊まれる場所になるようにと運営されています。ひとり暮らしをされているお客様の中には、ワンちゃんのバッグに「何かあったときは、愛犬はクラスメイトに」というメッセージを入れている方もいらっしゃるそうです。北島さんは「連絡があったらすぐに迎えに行きます!」と力強くお話ししてくださいました。
施設をスタートして2年、いずれは、より広いところ、街中でも広い敷地で施設を運営したいと願っているそうです。大型犬でも思いっきり走らせてあげたいと、楽しそうにお話ししてくださいました。
最後に老犬のお世話をしている方々へのメッセージをお伺いしました。「本当にどこにも頼るところがなくて、預けるところもなくて、という状態になったら、保健所等にお話しする前に、一度相談に来てほしいです。費用はどうしてもかかりますが、本当に最期まで大切に育てさせていただくので。」とあたたかく語ってくださいました。
「何かあったときは、愛犬はクラスメイトに」というメッセージを携帯されているお客様の話が印象的で、地域の方に愛され、信頼されている施設であることがわかるインタビューでした。
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