「施設訪問記 ドッグハウスなぎさ」。【老犬ケア】

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施設訪問記 ドッグハウスなぎさ

2022.08.21 (老犬ケア)

ドッグハウスなぎさ_看板福岡県中間市にある老犬ホームの複合施設「ドッグハウスなぎさ」を訪問し、代表の増田さんにお話を伺ってきました。

増田さんは7~8年前からペットシッターの仕事を始め、老犬の訪問介護、ボランティアで老犬の引き取りなどもおこなってこられました。
きっかけは、旅行する際にご自身のワンちゃんを動物病院に預けたときのこと。ストレスでおなかをこわしてしまったそうです。ワンちゃんのためにいろいろな犬の病気などを調べている中でペットシッターという仕事があると知り、これを仕事にしようと決め、通信教育や犬の幼稚園の養成コースに通って学ばれたそうです。

ペットシッター、老犬の訪問介護の仕事をしていると、夜鳴きがあるので預かってほしい、日中誰もいないから面倒をみることができない、仕事に行くことができないなど、さまざまなご相談を受けるようになりました。その中で、ワンちゃんを安楽死させたいという話を聞き、増田さんは、自分が預かれば避けられるのではという気持ちが大きくなり、ずっと悩んでいた預かり施設を運営することをご主人に相談されたそうです。

その後、ご主人のサポートもあり、老人ホームと、動物病院に隣接する現在の場所に施設を建てることになりました。ワンちゃんがいるから老人ホームに入所できない場合にお預かりしたり、寝たきりの老犬は動物病院の先生に往診で来てもらうなど、老人ホームと動物病院とは提携。昨年12月に「ドッグハウスなぎさ」をオープンしました。

施設には増田さんの想いとこだわりがつまっています。床は滑らないようにお風呂の床材を使い、汚れたらすぐ洗うことができます。足が悪いワンちゃんでもすぐに外に出られるように、窓から中庭へも出やすく、ドアも広めの構造です。そしてトリミング室は亡くなったワンちゃんを洗うエンゼルケア用にもなっています。食育の観点から物販コーナーで相談ができるようにするなど、トータル的にケアができるように作られています。

ドッグハウスなぎさ_外観

利用されているのは、若いワンちゃんから最終段階の老犬のワンちゃんまでさまざま、県外からも問い合わせあるそうです。こちらに老犬を預けて10年ぶりに家族旅行ができたという方もいらっしゃるとか。

増田さんは、ワンちゃんと接するときに、1頭1頭が違うので、まずはコミュニケーションをとって信頼してもらうところから始め、慣れてくれるようにと心がけているそうです。またワンちゃん同士のもめごとがないように配慮されていらっしゃいます。
飼い主さんに接するときにも丁寧にコミュニケーションをとり、ご家族間の温度差がある場合も、それぞれのお話を聞き、どこを優先するか見極めて対応されるそうです。

そんな強い想いと行動力で施設を運営されている増田さんに老犬のケア、介護への思いをお伺いしたところ、ボランティアをされている中で、里親を探しても老犬は残ってしまうという現実を見て、あぶれちゃうワンちゃんがいないように、高齢犬でもきちんとお世話してあげたいと語ってくださいました。また、「私、老犬の顔やフォルムが好きなので。歩き方や顔つきが好きで、若いワンちゃんにはない良さがあるんです。」と老犬への愛情もお話しくださいました。

ドッグハウスなぎさ_老犬

最後に老犬のお世話をしている方々へのメッセージをお伺いしました。
「老犬になって預けることは、まったく悪いことではなくて。預かるというより、昔の親戚関係のように『私が見ておくから。』という気持ちでいます。飼い主さんとはそういう近い関係でいたいと思っています。」「疲れた時は、気軽に利用していただきたいと思います。疲れ果てて、泣きながら連れてこられる方もいらっしゃるので、そうなる前に相談だけでも聞きたい、いつでも相談できるような窓口にしたいです。」とお話ししてくださいました。
また老犬ホームを選ぶ際には、しっかり見学してほしいそう。若いワンちゃんとは違うので何かあった時のことを考えて、よく中を見て決めた方がよいですとアドバイスをくださいました。

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