「老犬の尿漏れの原因は?対策とともに解説」。【老犬ケア】

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老犬の尿漏れの原因は?対策とともに解説

2022.06.24 (老犬ケア)

毛布にくるまる老犬「愛犬のお尻やしっぽがいつも濡れている」老犬になるとそのようなトラブルが増えてくるかもしれません。
尿漏れは老犬になると増えてくる生理現象ですが、原因はさまざまです。
そこで今回は、老犬の尿漏れの原因について対策とともに解説していきます。

■ 尿漏れの原因は?

病気やストレスなど、老犬に特に多い尿漏れの原因をいくつか紹介します。

【認知症】
認知症になると脳の機能が低下するため、尿道括約筋や膀胱の機能が低下するため尿漏れしやすくなります。また、トイレが認識できずに失敗が増えることがあります。

【ホルモンによるもの】
メス犬の尿漏れの場合、「ホルモン反応性尿失禁」が考えられます。特に避妊手術を済ませた高齢のメス犬に多く起こり、女性ホルモンの分泌不足によって尿道括約筋の働きが低下するため尿漏れを起こしやすくなるのです。起きているときは問題なくても睡眠中に漏らしてしまうのが特徴です。

【ストレス】
恐怖や不安や環境の変化など、ストレスがかかると尿漏れをおこすことがあります。

【多飲多尿の症状がみられる病気】
・糖尿病
血中の糖分が慢性的に過多になってしまう病気です。多飲多尿の症状がみられ、尿漏れしやすくなります。

・腎不全
初期症状で多尿の症状がみられます。腎臓は尿を濃縮する働きがあり、その働きが低下すると、尿が薄くなり1回の量も増えて尿漏れしやすくなります。

・副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
特徴的な症状は多飲多尿です。他に脱毛、皮膚が薄くなる、筋肉の萎縮などの症状も多くみられます。副腎は尿量に影響を与えるホルモンを分泌しています。そのホルモンが過剰になり、尿の量が増えて尿漏れしやすくなります。

■ 尿漏れがあったときの対処法

尿漏れが気になるようなら早めに動物病院を受診しましょう。その際に以下のことを伝えるとスムーズです。

・意識外での排尿かどうか
・1日の尿の回数や量
・1日の飲水量

多飲多尿の症状がある病気の治療には、ホルモンや排尿機能をコントロールする薬を使用することもあります。

また、体力が落ち、歩行スピードが低下した老犬にとって、トイレの回数が多いことは負担になります。トイレの失敗が増えた場合は、愛犬の排泄時間を把握してトイレに誘導したり、排泄介助を行ったりしてください。
愛犬の尿漏れしやすいタイミングを把握し、ペットシーツや、オムツなども活用すると飼い主さんの負担も減ります。尿で濡れることによる皮膚炎にも注意しましょう。

◾ まとめ

尿漏れは老犬に起こりやすい生理現象の1つです。加齢による体の変化である一方、病気が隠れている場合もあるため注意が必要です。症状が気になったら、早めに動物病院を受診しましょう。
日頃から注意深く愛犬の様子を観察し、愛犬が尿もれしやすいタイミングを把握しておくと原因を特定しやすく対策もとりやすくなるでしょう。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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