老犬の肥満。無理なく始められるダイエット方法
2020.10.13 (老犬ケア)
人間も年齢を重ねるにつれ脂肪がつきやすくなりますが、ワンちゃんも若い頃のように活発に動けなくなることから自然と運動量が減ったり、基礎代謝量が減ることにより、肥満になりやすい傾向にあります。
さらに肥満になることで人間同様、病気のリスクが出てくるため飼い主さんも配慮が必要になってきます。
しかし老犬になった愛犬にダイエットを強制するのは辛いものですよね。そこで今回は、無理なくできるダイエット方法について解説していきます。
■無理なく実践!今すぐできる老犬の肥満予防対策
【食事の量を調整する】
フードの袋には体重に対する適正量が記載されていますが、あくまで「理想体重」を基準した量を与えるようにしましょう。現在の体重に合わせてフードを与えていては、いつまでたっても肥満を解消することはできません。
また、1日の食事量を決めてさえすれば、食事回数や時間帯は関係ありません。
飼い主さんから見たら、与えたフードを一気に食べきってしまう姿を見ると「量が足りてないのかな」と心配になりますが、決して量が足りないわけではありません。適正量以上はあげないよう飼い主さんも毅然とした態度を示すようにましょう。
【食事内容の見直し】
急激に食事量を減らすことで犬もストレスを感じるだけでなく健康を損ねる場合もあります。そのため、かかりつけの獣医さんに相談しながら段階的に食事量を調整するのがおすすめです。
犬のなかには食事量が減ることで空腹を感じ、胃酸過多で胃酸を吐いてしまうケースもあるため、あくまで身体の負担を考慮しながら進めていくと安心です。
例えば食事の量が減ったことでストレスを感じているようなら低カロリーのダイエット用フードに変えてみたり、水分でふやかしてかさ増ししたり、愛犬の様子を見ながら対応していくとよいでしょう。
【犬種に合わせて適切な運動量を意識する】
運動不足も肥満の原因になりますが、老犬になると以前のように自由に走り回れなかったり、怪我のリスクも高まったりするため、無理のない範囲で行いましょう。
また犬種によって必要な運動量も異なることも念頭に置いておくとよいですね。
小型犬の場合は室内遊びで十分な場合もありますし、今までの散歩の仕方だとカロリーの消費量は増え、身体への負担も大きくなることがあります。
犬種や健康状態に合わせて、まずは適切な運動量を把握し、毎日の運動習慣をきちんと身につけるとよいでしょう。
◾️まとめ
愛犬の喜んだ顔が見たくてついおやつを与えすぎてしまわないよう、ダイエットには飼い主さんにも心構えが必要になってきます。
肥満は何より病気リスクになるため、普段の生活習慣を振り返り、まずはできる部分で改善することから始めてみてください。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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