注意点を解説!老犬が冬の散歩で気をつけるべきこと
2020.12.10 (老犬ケア)
老犬になると体力が低下するため、寒い冬の時期は散歩に出かけて大丈夫なのかと心配になりますよね。
しかし、一日中外に出かけないのは運動不足の原因に。冬であっても体調を見ながら、老犬を散歩に連れ出すことができるといいですね。
そこで今回は、老犬と冬の散歩について解説。散歩に出かける際の注意点についてもまとめています。
■老犬が冬の散歩に出かけるときの注意ポイント!
【冬の散歩は防寒着を着て出かける】
老犬は加齢により体温の調節機能が低下しているため、寒さ対策として防寒着が必要です。毛糸のセーターやダウンジャケットなど、犬用の防寒着もさまざま販売されているため、体にあった着心地のよいものを選んであげましょう。
冬の寒い日に雨が降っている場合は、防寒対策にもなる犬用のレインコートが便利ですよ。
レインコートは体が濡れて体温が奪われてしまうのを防ぎ、寒さ対策にも有効です。ただし雨の日は特に体が冷えるため、愛犬の体調を見ながら散歩に出かけるようにしましょう。
【準備運動を行う】
冬の散歩は室内と外との気温差が激しいため、老犬にとってはその寒さが身にこたえてしまいます。
突然外気に触れると気管支を痛めてしまう恐れもあるため、散歩に出かける前には室内の気温の低い場所に連れていき、寒さに少しずつ慣らすことから始めるとよいでしょう。さらに外に出ても、いきなり走り出すことは控えさせましょう。呼吸器や筋肉、血管などに負担がかかってしまいます。
また老犬は関節や筋肉がこわばりやすいため、散歩に出かける前には「座る→立つ」の動きを数回繰り返したり、体をマッサージしたり、ウォーミングアップをしてから出かけるようにしましょう。
【帰宅後のケアはしっかり行う】
散歩から帰ってきてからの体のお手入れは体調管理にとっても重要です。帰宅後は防寒着を脱がせ、体が濡れていたら乾いたタオルで拭いてあげましょう。タオルオフが済んだら、ドライヤーでしっかり乾かします。
また乾燥しやすい冬場は犬も肉球の保湿ケアが必要。散歩から帰ってきたら、保湿成分が含まれているクリームなどを肉球に優しく塗って、乾燥から守ってあげましょう。
◾️まとめ
散歩は、犬にとって楽しく、刺激がもらえる時間。しかし老犬になると体が思うように動かないうえに、寒い冬のなかを歩かせるのは飼い主さんにとっても不安材料になるかもしれませんね。
しかし日々体調をチェックしながら、元気な時はできる限り短時間でも散歩に出かけると愛犬との大切なスキンシップの時間にもなりますよ!その際はぜひ今回ご紹介した注意点に気をつけてください。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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