おすすめのタイプは?老犬のためのキャリーバッグの選び方
2020.11.17 (老犬ケア)
足腰が弱くなり、体力も低下してくる老犬には、どんなタイプのキャリーバッグが適しているのでしょうか?
不安を感じやすくなったり、うまく体勢をとることができなくなったりという老犬とのおでかけにはキャリーバッグを使用するのも一つの方法です。
今回は犬用キャリーバッグのタイプ別に特徴や使いやすさをまとめてみました。
■キャリーバッグの種類と特徴
【クレート】
プラスチック製のハードタイプと軽量で持ち運びやすいソフトタイプの2種類があるクレート。ハードタイプは衝撃に強いため災害時や飛行機などの移動に向いています。キャスター付きのハードタイプもあるため、大型犬の移動をラクにしてくれるでしょう。
老犬の移動時には強度の高いハードタイプが向いています。折りたたみ式も揃うソフトタイプは衝撃に弱いため、移動には不向き。室内や外出先での活用がおすすめです。
【スリングタイプ】
抱っこで身体が安定する小型犬の場合ならスリングタイプのキャリーバッグも安心して移動ができるでしょう。
しかし老犬は「脚の関節がうまく動かない」、「筋肉が固まりやすい」というマイナートラブルもあるため、長時間の使用は犬にとって体勢がきつくなる可能性もあります。そのためサイズ選びを気をつける点と、使用中は抱っこした位置などを細かく調整してあげましょう。
【ペットカート】
愛犬の体重が重くても負担なく一緒に移動ができるのペットカート。老犬の移動にも向いています。
さらに多頭連れでの移動や交通機関を利用する際にもおすすめ(ただし利用交通機関によって、大きさや形態の規制があるので、事前の確認が必要です)。また、ゆったりと安定した体勢で移動ができるというメリットがあります。
【リュックタイプ】
両手を空けられるので荷物を持つこともできる快適さがあるリュックタイプ。
難点は、背負っている間に犬の様子を確認できないことです。さらにリュックタイプは犬が縦の状態になるため、老犬には体勢的に厳しいものがあるかもしれません。
【トートバッグタイプ】
通常のバッグのような見た目で気軽に使えるトートバッグタイプのキャリーバッグ。愛犬の移動をあまり目立たせたくない方におすすめです。
しかし持ち手のみで犬の体重を支えるため、使用するなら体重の軽い小型犬がベスト。安定感があり強度のしっかりしたものなら、小型犬の老犬への使用は問題ないでしょう。
ただし形状が不安定なものは犬の身体に負担になりやすいので、丈夫な素材かつ安定感のあるつくりのキャリーバッグを選びましょう。
◾️まとめ
愛犬向けのキャリーバッグは「サイズ」と「使用目的」を重視して選ぶようにしましょう。
特に老犬の場合は身体に負担を受けやすいため、サイズに余裕を持たせるなどの配慮が必要。また使用する場面に合わせた最適な形状や素材を選ぶようにしましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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