老犬あるある!日常生活の困りごと&対処法を解説
2020.09.25 (老犬ケア)
老犬になると、若い頃とは違った行動が見受けられるようになります。その変化が生活するうえでのマイナス面に働いてしまうと、飼い主さんにとって悩みの種になることも。
特にシニア期後半にあたる10〜12歳以降では、犬自身に対応力がなくなることで簡単に改善できず、飼い主さんが関わり方などを変えていくなどの対処法を考える必要がでてきます。
そこで今回は老犬によく見られる困りごとと対処法をご紹介します。
■排泄がうまくできなくなった
老犬になると筋力が衰えるため、中腰の姿勢がうまくとれず今まで通りに排泄ができなくなってきます。排泄の際の汚れが原因で皮膚病を引き起こすほか、膀胱炎のリスクもあるため注意が必要です。
自由に動けず、トイレに行き着く前に粗相をしてしまう場合は、いつも寝ている場所の近くにトイレを移動したり、複数トイレを作ってあげたりすると安心ですよ。
あまりに失禁が続くようになったら、紙おむつの利用も検討してみましょう。
■不安を感じやすく、寂しがり屋になった
高齢になって目が見えにくくなったり、音が聞こえづらくなったりするなど、認知機能が衰えると犬は不安を感じやすくなると言われています。不安から飼い主のそばを離れられなくなり、以前よりも寂しがり屋に見えるということもあるかもしれません。
対処法としては、まずは愛犬としっかりスキンシップをとることが重要です。
毎晩マッサージをして体をほぐしてあげることで、安心感も生まれ、徐々に飼い主さんからも離れることができるようになるでしょう。
■食糞をしてしまうことも…
加齢にともなう疾患としてあらわれる「認知症」によって食糞が見られるようになるケースもあります。
また、異常に食欲が増えることで食糞をしてしまうこともあるようです。
このような症状が見られた場合は、一度かかりつけ医に相談することをおすすめします。
■体のお手入れを嫌がるようになった
もともとお手入れが苦手だった犬は、老犬になりお手入れの回数が増えてしまうとますます嫌がるようになることでしょう。苦手を改善することはこの時点では難しいので、まずは道具や方法の見直しをしてみるのも一つの手です。
ブラッシングの際には肌当たりの優しいブラシを使用したり、毛がブラシに引っかかって痛くならないように段階的にとかしたり、ブラシをかけやすい毛の長さに整えるなど、負担がないケアを心がけましょう。
そのほかケア中に好きなおやつやおもちゃを与え、気をそらしている間にお手入れを済ませる方法も試してみてください。
◾️まとめ
飼い始めた頃は子犬だった愛犬も、年をとることで徐々に老化現象があらわれ、場合によっては介護が必要になってきます。
人とは違う老化のスピードに戸惑うこともありますが、日々変化する愛犬の様子を受け入れながら、困ったときはかかりつけ医や専門家などに相談するのがおすすめです。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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