「もしもに備える老犬の災害対策」。【老犬ケア】

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もしもに備える老犬の災害対策

2020.08.31 (老犬ケア)

伏せる老犬災害が起きた時のために、愛犬の備えはしていますか?

未来のことは予測ができないため、いつ災害に見舞われるかはわかりません。
まだ備えが十分にできていないという飼い主さんは、ぜひこの機会に防災グッズの準備や室内環境についてチェックしてみてください。

■食料は最低5日間分の用意を!

災害発生から救援物資が届くまでに3日程度はかかると言われています。さらに老犬でも食べやすいものや療法食が届くわけではないため、非常事態に備えて愛犬向けの食料はしっかり備えておきましょう。
備蓄は最低5日分、できれば7日分以上が望ましいです。

また災害によって環境がガラリと変わり、ストレスを感じることで食欲が落ちる愛犬も多いことでしょう。
その際は水分補給も兼ねるウェットタイプのフードが食べやすいため、ウェットタイプも備えておくと安心ですよ。

◾️薬は1週間分常備しておくこと

日頃から継続して薬を飲んでいる愛犬の場合は、最低でも1週間分の薬を常備しておくと安心でしょう。

またお薬手帳を作っておくと、かかりつけ医以外の動物病院で相談がしやすくなります。さらに検診内容や既往歴などもメモしておくと、大切な情報を共有することができますよ。

◾️首輪などには迷子札をつけておく

まずハーネスやリードは複数用意しておきましょう。失くしたり、壊れてしまったりしても、代わりがあることで万が一の事態も落ち着いて対応することができるでしょう。

首輪には身元確認できるように迷子札をつけておくと、飼い主さんとはぐれたしまった場合も手がかりを残すことができます。
防災グッズとして常備しておきたいもののひとつです。

◾️忘れずに用意しておくべきものは?

現在はペットを避難所に同行することが許可されているため、避難所での生活を考えて、ペット用の生活用品を必ず用意してください。
最低でも以下は揃えるようにしましょう。

・フード、水
・首輪、リード
・携帯用食器
・ペットシーツ
・ウェットティッシュ
・トイレ用品
・排泄物の処理用具
・タオル、ブラシ
・ケージやクレート

それ以外にもペットの写真やワクチン摂取状況・既往歴、かかりつけの動物病院の情報がわかるものも用意しておくと安心です。

◾️避難所生活を想定した「しつけ」

愛犬も災害でパニックになり、通常時と違う行動をとる可能性があります。
こうした異常事態で人とペットが安全に避難するためには、まずはクレートなどに入ることを嫌がらないこと、そして「待て」「おいで」などのしつけを行っておく必要があります。

またケージ内やキャリーバッグで過ごすことに慣らしておくことと、決められた場所で排泄できるようにしておくなど、他人への迷惑を防止するとともに、愛犬自身もストレス耐性が身につくような災害時に備えたしつけを行なっておくとよいでしょう。

◾️まとめ

「備えあれば憂いなし」の言葉通り、いつ起こるかわからない災害に対して、普段からしっかり備えをしておくことは重要です。人間のみならず、愛犬のためにできることを日頃から考えておくと、いざという場面も落ち着いた行動につながりますよ。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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