老犬と車でお出かけ。車の乗せ方と注意点
2020.05.31 (老犬ケア)
暖かく天気の良い日は愛犬を連れてドライブに出かけたり、遠くまでお出かけしたりする機会も増えてくるのではないでしょうか?
しかし老犬にとって長時間の車移動は心身ともに負担になってしまうことも。
そこで今回は、老犬と車でお出かけする際、安全かつ快適にに過ごすための車の乗せ方や注意点をご紹介します。
■安全・快適なドライブに気をつけたいポイント
【キャリーやクレートを使う】
事故やケガを防止するためにも、キャリーやクレートに入れて、シートベルトで固定して乗せるようにしましょう。
フリーの状態で車に乗せてしまうと、運転席の足元に入り込んで大事故につながるだけでなく、犬自身も車の揺れで車酔いをしたり、バランスを取るために体力を使い、疲れてしまう可能性も考えられます。
またクレートやキャリーにいれて移動する際には、いつも使っているブランケットやおもちゃなどを一緒に入れてあげるとよいでしょう。
【身体に負担をかけない安全運転を心がける】
急発進や急ブレーキ、カックンとはずみをつけて止まるカックンブレーキなどは身体に負担がかかり、車酔いの原因になります。
アクセルやブレーキはなるべくスムーズに行うように心がけ、先を急いで車線変更を繰り返すなどの運転も控えましょう。
◾️車移動の注意点と対策
【こまめに休憩をとる】
長時間のドライブは若くて元気な犬でもストレスになりやすいもの。老犬となるとさらに負担になるため、1〜2時間ごとに1回は休憩をとるようにしましょう。
キャリーやクレートから出して車の外でリフレッシュさせ、トイレもその都度、済ませおきます。
【車内の温度調整を心がける】
車の中は狭く閉ざされた空間であるため、温度調整にも注意が必要です。老犬は特に体温調整がうまくできなくなるため、飼い主が暑すぎたり、寒すぎたりしない程度に車中の温度は20度前後で調整しましょう。
キャリーやクレートの中は熱がこもることがあるので、中の温度にも気を配り、必要であれば保冷剤などで調節をしてください。
また車内では犬に直接日光が当たったり、空調の風が体に当たったりする場所は避けるようにしましょう。
【車中で留守番させない】
春から夏にかけての時期は、気温が一気に上がり、熱中症の危険が高まる時期です。
体温調節機能が衰える老犬は通常よりもさらに熱中症になりやすいため、「ちょっとだから」と言って油断して、犬を残して車を離れるのは絶対にやめましょう。
◾️まとめ
愛犬が年をとっても、一緒にドライブや遠方へのお出かけを楽しみたいものですよね。
長時間のドライブは、若い頃に比べて身体への負担がかかりやすくなっているため、体調管理や安全面をきちんと配慮したうえで、余裕をもったお出かけを満喫してくださいね。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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