「老犬が散歩に行きたがらない!散歩の方法と注意点」。【老犬ケア】

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老犬が散歩に行きたがらない!散歩の方法と注意点

2020.05.28 (老犬ケア)

毛布にくるまる老犬犬も年をとると、人間同様に動くのが面倒になったり、足腰が弱くなり長時間歩けなくなったりと、散歩に対しても消極的になってしまいます。
しかし飼い主としては、健康面を考慮してなるべく歩けるうちは散歩にでかけ、体力をつけさせておきたいと考える方も多いはず。

そこで今回は、老犬を散歩に連れ出す方法や散歩の際の注意点をお伝えします。

■老犬にも散歩が必要な理由は?

散歩は老犬にとって健康バランスを維持するために大切な習慣です。
散歩に出かけ(できれば朝)陽射しを浴びることで、別名幸せホルモンと呼ばれる脳内の「セロトニン」の分泌が活発になります。セロトニンは精神を安定させ体内時計を調節する働きがあるほか、睡眠ホルモンのメラトニンを生成し、夜の眠りも深くなると言われています。そのため老犬に起こりやすい夜の徘徊や夜泣きの防止も期待できます。
また歩くことで血行が良くなり代謝も上がるため、身体が本来持つ機能が正常に働き、健康機能を維持してくれるというメリットもあります。

◾️散歩に行きたがらなくなったら?

前述の通り、適度に散歩に出かけることは老犬にとっては健康面から大切なことです。
しかし、散歩に出かけることにストレスを感じるようになってしまったら、まずは愛犬の様子を観察し、犬自身のペースに合わせて散歩に連れ出すようにしましょう。

散歩の楽しさを伝えながら、特別なおやつを与えたり、土や空気の匂いがゆっくり楽しめる場所でくつろいだり、ワクワクできる気持ちを高めてあげるといった工夫をしてみるのもよいでしょう。

◾️老犬との散歩で注意したいこと

【老犬のペースに合わせる】
若い頃に比べて体力が落ちているため、散歩のペースは老犬に合わせ、散歩の時間帯や歩く距離、速度にも配慮するようにしましょう。
また、こまめに休息をとりながら、疲れているようなら早めに切り上げて帰宅することもときには必要です。

【体調の変化を考慮した対策を】
老犬は体温調節機能が衰え、感覚器官も鈍くなっています。そのため、真冬はウェアを着せて体温調節したり、逆に真夏にはこまめに水分補給をしたり、朝や夕方などの涼しい時間帯に行うなど、老犬の体調に配慮した散歩の工夫が必要になってきます。

【散歩前にウォームアップがおすすめ】
老犬は関節や筋肉が硬くなってしまいます。足腰にかかる負担を軽減するためにも、散歩に出かける前にできるだけ筋肉や関節を温めながらマッサージしてウォームアップしておくと安心です。

◾️水分補給はしっかり

春から夏にかけては気温が上がってくるため、熱中症予防としてこまめな水分補給が求められます。特に身体の低下している老犬は熱中症が重症化しやすいため、飼い主も時間を見ながら水分を与えるようにしてください。

◾️まとめ

散歩に行きたがらなくなった愛犬を見ると、どこか悪いところがあるのではと心配になりますね。まずは外の空気を吸うことから始めてみて、調子が良さそうなら徐々に距離を伸ばしてみるのもよいでしょう。
だからといって無理は禁物。愛犬のペースで様子を見ながらすすめてみてください。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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