「犬が草を食べる理由。老犬が食べても大丈夫?」。【老犬ケア】

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犬が草を食べる理由。老犬が食べても大丈夫?

2018.04.22 (老犬ケア)

老犬と草花のイメージ地面から新芽が顔を出すと、お散歩中にムシャムシャと食べ始めるワンちゃんをよく見かけます。犬を飼っている方であれば、たいていの方に経験があると思います。犬がなぜ草を食べるのか、理由ははっきりとはわかっていませんが、諸説あるようです。

犬が好んで食べる草は細長くてツンツンした形状のイネ科の植物が多いようですが、この行動は祖先から受け継いできた生理現象の一つではないかといわれています。腸の中の掃除をするために食べるという説や、食べ物から取り切れない葉酸というビタミンやミネラルを補給するために食べているという説もあります。ドッグフードに必要な栄養は含まれていますから、今は必要ないのかもしれませんが、受け継いだ本能で口にしているのかもしれません。

ただ、積極的に楽しそうに食べていても、その後に嘔吐することもあります。散歩道に生えている草を食べる場合は注意が必要です。これからは虫も増えることから農薬散布や除草剤など、どんな管理がされているのかわからない場所の草は口にしないほうが無難です。薬が撒かれた草を食べると、口の周りに炎症を起こしたり、飲み込んだ場合は激しい嘔吐や下痢の症状もでます。散布量や薬の種類によっては死に至る場合もあり、とても注意が必要です。 また、他の犬の糞尿がついていると、残っている細菌から病気の感染なども心配されます。

路上の草を食べるのであれば、明らかに薬が撒かれていない場所を確認するか、食べさせない方がよいでしょう。犬の食性は肉食に近い雑食ですが、もともと草や野菜を消化することが苦手です。消化するにも時間がかかり、食べ慣れない野菜や草の場合は消化不良を起こすこともあります。特に老犬の場合は、消化する力も衰えていることから、大量に草を食べることは避けた方がよいでしょう。また大量に食べて消化が追いつかないと、腸に草が詰まってしまうこともあるので、注意が必要です。心配であれば、家の庭や家庭菜園でワンちゃんが食べられる草を栽培し、与えてあげる方が安全です。

これからは花の季節でもあります。チューリップやユリ、ヒヤシンスなどの球根部分は犬にとっては毒性が強く、遊びであっても口にしないように注意が必要です。とくにユリは花の花弁やオシベ、花粉も有毒なので、匂いを嗅がせたりしないほうがよいでしょう。路上でよく見かける葉としては、ツツジや紫陽花、オシロイバナ、アルファルファなども有毒なので、むやみに食べさせないよう注意します。
家の中にある観葉植物にも注意が必要で、ハーブを育てている場合も、老犬の届かない場所におくことが大切です。草の匂いや食感が好きで食べているワンちゃんもいるようです。草を食べたからといって必ずしも重い症状がでるわけでもありませんが、もしも何かを口にした後に様子がおかしい場合は、食べた草を持って、すぐに動物病院を受診してください。

草の匂いや風を感じながらお散歩するのが心地よい季節です。楽しく安全に散歩を楽しむために、日頃から散歩道の様子を注意深くチェックしておきましょう。

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