施設訪問記 ワンデイサービス ラブ
2018.01.31 (老犬ケア)
2017年3月にオープンした大阪府枚方市の老犬ホーム&ペットホテル「ワンデイサービス ラブ」へ訪問し、施設代表の竹内さんにお話をお伺いしてきました。
一軒家を利用した小規模施設で、施設内はとても日当たりが良く、お庭には、ドックランとウッドデッキがあり、寝たきりでお散歩が難しくなってしまった老犬も日光浴をすることができます。
足や首の筋力が落ちて、ご飯の姿勢がつらくなった老犬のための「ご飯台」や、足腰の弱った老犬のための手作りの介護ベストなど、施設内には老犬達が過ごしやすい工夫がたくさんあります。
この日も、手作りの介護ベストを着たワンちゃんがお出迎えしてくれました。
施設の名前の由来は、昨年11月に18歳で虹の橋を渡ってしまった竹内さんの愛犬、ラブラドール・レトリーバーのラブくんです。
ラブくんは、老犬ホームに1年2ヶ月入居していたことがあります。竹内さんは預ける側であった経験から、信頼してもらえる平等な介護をし、飼い主様と共にプランを考えていくような、オープンな老犬ホームをつくりたい、そしてラブくんと最期まで一緒に楽しく暮らしたいと考え、施設を開業することに決めたそうです。
施設の利用料金は、とてもシンプル。小型、大型、犬種、介護度問わず一律の料金となっています。他の老犬ホームとも連携し、どんな状況のワンちゃん、飼い主さんでもなるべく断ることがないよう配慮しているそうです。
「毎日、1頭1頭の状態と気持ちに真摯に向き合い、それぞれの生活歴に応じた対応をすることで体調も変化します。毎日が特別です。同じ日なんてないです。どんな些細なことでも、飼い主さんと相談しながら、お預かりする子が楽しく過ごせるようにと心がけています。基本的には室内フリーでお預かりしているのですが、ケージの方が落ち着くという子もいますから、臨機応変に対応しています。」
老犬たちの様子は、毎日SNSを使って飼い主に連絡しているそうです。
どのような苦労があるかお伺いしたところ、竹内さんは朗らかに応えてくださいました。
「どうしたらお預かりしている一頭一頭が楽しく過ごせるのかという苦悩はあっても、苦労はないです。老犬には、最後まで楽しく過ごして欲しいのです。お預かりした老犬を、少しでも元気にして飼い主のもとへ返したい。そして最期の時に、ワンちゃんや、ご家族がどんな光景を目に焼き付けて迎えるのかということをとても大切にしています。」
老犬の個性、飼い主様の想い、その一つ一つにしっかりと向き合う施設であることを強く感じました。
光のたくさん入る一軒家で、竹内さんたちのあたたかい介護の中、老犬たちは穏やかな毎日を楽しく過ごすことができることでしょう。
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