「老犬の毛並みが気になった時は」。【老犬ケア】

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老犬の毛並みが気になった時は

2017.12.16 (老犬ケア)

シャンプーする老犬顔が白くなってきたことに愛犬の老いを感じる飼い主は多いと思いますが、若いころに比べると、毛艶がなくなったとか、被毛がパサパサしている、抜け毛が気になるなど、毛並みの変化で老いを感じることもあるようです。
抜け毛や毛並みの悪さを放置しておくと、皮膚の病気や毛のもつれなど、愛犬の生活に支障がでることもあるので、できるだけ早くお手入れで改善してあげたいところです。

シニアになってくると、皮膚は水分や油分が保てなくなり、弾力を失っていくのは人間と同じです。抜け毛や白髪に加えてフケも増え、被毛がパサつくのはそのためです。また、新陳代謝も悪くなるので、抜け毛に対して毛の成長が遅く、密度が薄くなったように感じます。乾燥のためか、皮膚が荒れやすく、痒みを感じる老犬もいるようです。痒がる様子や皮膚に赤みやある場合は、とくに注意が必要です。

日頃からお手入れに気を配り、老犬の皮膚の状態をチェックしてあげることで、早めに変化に気づき、おうちでのケアで皮膚を良い状態に保つことができます。日常のケアにはどのようなやり方があるのでしょうか。

■ブラッシング
余分な抜け毛を取り除き、肌に刺激を与えて血行を良くします。しっかりとブラッシングをしながら、被毛だけでなく、毛根や皮膚の状態もチェックできるので、お手入れの基本としては不可欠です。

ただ、注意をしたいのはブラシの種類とブラッシングのやり方です。犬種によっては、トリマーさんからスリッカーブラシや毛先の尖ったブラシを勧められることもあるようですが、プロでない飼い主が使用するには扱いが難しいこともあります。ブラッシングで皮膚を傷つけてしまっては、痛い思いをさせて、お手入れが嫌いになってしまうこともありますから、ブラシ選びは指先が当たっても痛くないブラシを選びましょう。一般的にはゴム製のブラシ、獣毛ブラシなどが簡単に扱えて、抜け毛もよく取れるようです。

老犬は皮膚自体が弱くなっていますから、力を入れず、被毛を撫でるように優しく丁寧にブラッシングしてあげてください。
また、長毛で毛もつれを防ぐためには、ピンブラシを使うと毛がほぐれやすいです。使用する際には、ブラシで皮膚を引っ張らないようにし、必要だったらブラシを持っていない方の手で、毛の根元を押さえるなどの工夫が必要です。

■シャンプー
若い頃は外出や外遊びの後に、汚れを落とすためのシャンプーだったと思いますが、外出も減った老犬の場合は、皮質の状態に合ったシャンプーを選んであげることをオススメします。余分な皮脂を落とすことや痒みを抑えること、保湿など、目的にあったシャンプーと、低刺激のものを選んでいきます。皮膚の状態を悪化させてしまうこともあるので、成分表にも気を配りましょう。成分表の見方はトリミングサロン、動物病院などで相談しても良いと思います。

シャンプー前のブラッシングで汚れを浮かしておくなど、手順をしっかりと把握しておくとスムーズです。
シャンプー剤は直接被毛にかけず、泡立てた状態のものを皮膚につけたあと、ものによっては5分程度放置することで、薬剤が皮膚に浸透します。その後はすすぎをしっかりするなど、手際よく時間を短縮する気配りも必要です。また、お湯の温度は36~38℃程度のぬるま湯で、熱いお湯で皮膚を刺激しないようにします。

パサつきが気になる時は、保湿効果のあるシャンプー、コンディショナーを使用する、保湿成分のクリームやスプレーを使用する、シャンプーにベビーオイルを少し混ぜたりするとよいでしょう。

病気まではいかなくても、悩みの多い被毛のケア。
毎日一緒にいる飼い主だからこそ気づける変化があります。皮膚、被毛の変化が老化によるものではなく、ホルモンのバランスが崩れることによる場合があります。上記のようなケアをしても皮膚、被毛の状態がよくならない場合は、一度動物病院で診察を受けましょう。

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