夜のお散歩
2017.11.12 (老犬ケア)
日暮れが早くなり、うっかりしていると外は真っ暗ということも。老犬の夜のお散歩は、様々なことに気遣う必要があります。
まず、歩くコースは十分に配慮します。車の往来が少ない場所を選ぶと、逆に外灯が少なく、暗い場所も多くなります。防犯のためにも、事故を防止するためにも、前方や背後の音にも注意しながら散歩をしてください。
音楽を聴きながらの散歩はおすすめできません。音に敏感な犬自身も視力や聴力が衰え、接近に気づくのが遅れがちなためです。最近ではエンジン音が静かなハイブリッド車が増えたので、より一層の注意が必要です。突然現れた自転車や通行人に驚いて吠えてしまうこともあります。早めに飼い主が気づいてあげることが大切です。
飼い主は暗い色の服は避け、反射タスキなどを着用していると、人が歩いていることが一目でわかります。ただ、これだけでは犬やリードの存在まではわかりませんので、犬やリードの存在をしっかり知らせる対策も必要です。
簡単に利用できるのは、反射板です。ひも状の反射板も販売していますので、人や老犬に着用し、外灯や車のライトで反射するよう工夫をします。
リードに反射板を張り付ければ、遠くから見た時に何か長いものが動いているのがわかりますし、飼い主と犬の間で見えにくいリードがはっきりとわかるようになり、老犬と飼い主の間を人や自転車が通り抜けることで起こる転倒事故や、自転車にリードが引っかかり、愛犬が引きずられる事故を避けることができます。
最近ではLEDライトも多様化し、様々な形状の使いやすいものが出てきました。
LEDバンドのように飼い主の腕に巻くものや、老犬の首に巻ける首輪用もあります。LEDは遠くからも光って見えるので、存在を知らせる道具としてはとても目立ちます。
タグライトなどを首輪につけていても、体に隠れて後ろから来る人や車には見えないことがあります。しっかり存在を知らせるためには、前でも後でも見えるかかどうか確認しておきましょう。
老犬が地面の臭いを嗅いでいる時は、懐中電灯で何があるのか確認しましょう。思わぬものを食べてしまい、誤飲の原因になりかねません。地面を照らすLED懐中電灯は糞を拾うときにも便利です。暗闇の中でもマナーは守って、持ち帰るものはしっかり拾って帰りましょう。
寒さ対策としては、老犬には洋服を着せてあげましょう。老犬は寒暖差だけで体調を崩すことがあります。昼間との気温の変化が激しくなっていますので、できるだけ室温や昼間との温度差を感じさせないよう、洋服で保温するなど気を配ってください。
寒さが増すと、飼い主も散歩が面倒になることがありますが、老犬の規則正しい生活リズムを守るためにも、お散歩タイムは大切にしてください。
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