夜鳴きへの対処
2017.07.03 (老犬ケア)
老犬をお世話する飼い主の悩みのひとつに夜鳴きがあります。無駄吠え防止首輪などのグッズも市販されていますが、長年一緒に過ごしてきたパートナーにそのようなことをするのは避けるべきです。
では、夜鳴きが始まったらどうすれば良いのか?
まずは獣医師に診断を受けることが大切です。
夜鳴きの原因は老化や認知症ではなく、病気やケガなどの体調不良による場合もあるからです。
体に異常がないのに夜鳴きが収まらない場合でも、認知症以外に次のような原因も考えられます。
寂しがり屋になった
目が悪くなって不安になっている
生活環境が変わったが、それに適応できない
夜鳴きが始まった前後でまわりの環境に変わったことがないか思い出し、前の環境に戻すなど、できるだけ老犬が過ごす環境を整えましましょう。
それでも夜鳴きが収まらない場合は、以下のような方法を試してみましょう。
1.日光浴で体内時計を整える
2.日中遊んであげる
3.寝床の環境を見直す
4.睡眠導入剤などを使う
1.日光浴で体内時計を整える
体内時計を整えるため、午前中に日光浴をさせましょう。
歩ける犬なら散歩の時に、寝たきりの犬でも、快適な温度の時間帯を選んで、窓際やテラスなどで日光浴をさせます。
2.日中遊んであげる
日中まめに相手をしてあげましょう。
昼間良く遊ぶことで、夜疲れて眠るようになり、夜鳴きが収まることもあります。
3.寝床の環境を見直す
おやすみの時間になったら、明かりを消し、そのまま朝まで暗くしておきましょう。
老犬になり、寂しがり屋になっている場合、飼い主の姿が見えるところに寝る場所を用意してあげましょう。
外飼いの犬でも、ケージを用意して室内に入れてあげるとよいでしょう。
4.睡眠導入剤などを使う
獣医師に相談すると、睡眠導入剤を処方してくれることもあります。
睡眠導入剤は効かないケースや、徐々に効き目が落ちて服用量が増えることもあるので、獣医師と相談しながら、必要最低限の量にとどめるようにましょう。
夜鳴きは簡単に収まらないため、飼い主が心理的、肉体的負担でまいってしまうケースも多くあります。
そういった時には、飼い主の心と体の負担を少しでも軽くできるよう、ペットホテルや動物病院、老犬ホームなどをうまく活用し、飼い主も体と心を休めるようにすると良いでしょう。
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老犬ケアでは、無駄吠え、夜鳴きへの介護方法や、サプリメント、知的玩具等のご紹介もしていますので、参考にしてください。
無駄吠え、夜鳴きの介護方法
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