ペットケアサービスLet’s訪問
2016.04.08 (老犬ケア)
東京中葛西にあるペットケアサービスLet’sに訪問してまいりました。
Let’sは「愛犬たちにとって自宅よりも居心地の良いセカンドハウスになること」を目指し、2002年に開業した、老犬介護サービスの草分け的存在です。
施設はパピーを対象とした犬の学校なども併設されていることもあり、若いワンちゃんもいるため、明るく活気もあります。
さらには、酸素カプセルや歩行訓練用の動物専用歩行トレーニングマシンなどの設備もあり、老犬・要介護犬の機能回復にも積極的に取り組んでいることがうかがえます。
施設責任者の三浦さんにお話をお伺いすると、開業当初は「老犬介護」という言葉すらなく、手探り状態で大変苦労されたとのことでした。
獣医師でもないのに介護ができるのかという、心ない批判もあったそうです。
そんななかでも、三浦さんは飼い主と常に真摯に向き合い、かかりつけ獣医のアドバイスなどももらいながら、地道にノウハウを積み重ね、今日のLet’sを作り上げてこられたのです。
三浦さんは老犬介護で大切なこと、そして将来に関してこのように続けられました。
今後はデイサービスと呼ばれる日帰りや、訪問看護、ショートステイといった短期預かりサービスのように、自宅介護をサポートするサービスへのニーズが高まってくるでしょう。
老犬介護というと辛いイメージがつきまといますが、愛犬と一緒に過ごす、愛おしい時間でもあるのです。
だからこそ、老犬ホームなどの長期・終生預かり施設に預けられることを躊躇される飼い主が多いのだと思います。
とはいえ介護の日々が続けば、肉体的、精神的に辛くなる時もあるでしょう。
そんな時にちょっとしたサポートがいつでも受けられる環境が必要になってくるのです。
同時に私たちプロには、単に介護をするだけでなく、飼い主のみなさんの悩みを聞き、それぞれの事情、環境にあった介護の選択肢をご提供できるスキルが求められていくでしょう。
三浦さんの話をお伺いし、老犬ホームといった長期預かりに加え、在宅サービスや、短期預かりサービスといったア プローチも今後の老犬介護には必要になるだろうと感じました。
三浦さんは今まで蓄積してきたノウハウをもとに、シニア犬と楽しく過ごすノウハウをまとめた本も出版されています。ご興味のある方は購入されてみてはいかがでしょうか。
7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方
内田 恵子 三浦 裕子 伊藤 みのり
4歳からはじめる愛犬の健康生活習慣
三浦 裕子, 伊藤みのり
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