「老犬になったらどうする?狂犬病予防接種」。【老犬ケア】

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老犬になったらどうする?狂犬病予防接種

2024.04.21 (老犬ケア)

リードに繋がれた老犬春は狂犬病予防接種の季節です。しかし、老犬の場合は「予防接種は体の負担にならないだろうか?」と心配になる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

今回は、狂犬病予防接種と老犬の場合に注意したいことについて解説します。

■ 4月から6月は狂犬病予防接種月間

4月になると、お住まいの地域の市区町村担当部署から狂犬病ワクチン接種の案内が届きます。飼い犬に狂犬病ワクチンを受けさせることは、国の法律で定められた飼い主の義務であり、原則的に愛犬が生きている間は受けなくてはならないワクチンです。

ところで、日本国内では狂犬病は1957年以降、発症例はありません。加えてワクチンに対する不安から、「狂犬病予納接種は時代遅れではないか」という飼い主さんもいるようです。
しかし、狂犬病の治療法は未だになく、海外では近隣諸国を含め多くの死者を出している感染症です。日本は島国で、海外からの流入を「動物検疫」によって食い止めることができていますが、今後いつ海外から入ってくるかわからない、恐ろしい病気なのです。

■ 狂犬病予防接種によるリスクはある?

狂犬病のワクチンに限らず、全てのワクチンで副反応の可能性があります。副反応には嘔吐や下痢、発熱などがあり、稀にアナフィラキシーショックのようなアレルギー反応を示す場合もあります。
老犬や持病がある場合は免疫力や体力が低下しているため、不安になる飼い主さんも多いのではないでしょうか?確かに若くて元気な頃とは違うため、たとえアレルギーや副反応が出なくても、「注射を打つ」というちょっとしたストレスで体調を崩すことも考えられるでしょう。

■ リスクを最小限にするためにできること

【必ずかかりつけ医で受けましょう】
老犬の場合は、集団接種よりもかかりつけ医で接種するとよいでしょう。かかりつけ医であれば、愛犬の病歴や体調を把握しているため、ワクチンの接種ができるかどうかの判断も可能です。

【副反応に備えて午前中に受ける】
アナフィラキシーショックのような危険な症状は、ワクチン接種から時間を経ずに出ます。万が一のために早めに接種を済ませ、混雑していなければ病院内で、または病院の近くで30程度様子を見るとよいでしょう。

【接種後の運動(散歩も含む)やシャンプーは避ける】
ワクチン接種後は体調に変化が起こる可能性があるため、体力を奪う激しい運動やシャンプーは避けましょう。お散歩でしかトイレをしない場合を除いて、できるだけ室内で過ごすことをお勧めします。

■ 最後に

獣医師が認める正当な理由がある場合、「狂犬病予防注射猶予証明書」を発行してもらえることがあります。これをお住まいの自治体に提出することで、1年間の猶予が与えられます。
また、春は新生活と重なる時期です。もし引越しなどでかかりつけ医を変えなければならない場合は、あらかじめ引越し先の動物病院を調べ、事前に健康診断などで訪問しておくと良いでしょう。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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