「犬の尻尾の役割は?注意点とともに解説」。【老犬ケア】

老犬ケア

  • 老犬ホーム
  • 老犬介護ノウハウ
  • 老犬介護用品

犬の尻尾の役割は?注意点とともに解説

2024.03.21 (老犬ケア)

黒い老犬犬は尻尾の動きに感情が表れやすい動物です。

犬の尻尾には感情以外にも役割があることをご存じでしょうか?
また、老犬になると尻尾が垂れ下がってくるため、体調に影響が出る場合もあります。

今回は犬の尻尾について、役割や注意点をご紹介します。

■ 知っておきたい!尻尾の役割

犬の尻尾にはさまざまな役割があります。具体的にどのような働きをするのでしょうか?

【感情を表現する】
犬は尻尾の動きや位置を変えることで、気持ちを周囲に伝えることができます。

〇腰を使って尻尾を大きく速く振る
・自分より上の立場にあると考えている相手に対し、「嬉しい、へりくだり、甘え」といった感情を表しています。

〇尻尾を少しだけ振る
・挨拶をするときにみられる様子です。

〇尻尾を高く上げて静止させる(あるいは小刻みに振る)
・興奮状態を表します。嬉しくて興奮している場合もありますが、緊張していたり、威嚇や警戒していたりなど攻撃的な態度の場合もあります。

〇尻尾を下げる
・自信がないとき。
・自分は争うつもりはないという気持ちを伝えようとしている。

〇しっぽを後ろ足の間に挟んでしまい込む
・強い恐怖心があるとき。

【体のバランスをとる】
犬は、尻尾で体のバランスを保っています。走る際には、尻尾でバランスをとって方向転換をします。
また、泳いでいるときは、しっぽを舵のように使うことでバランスを取っています。

【体温を調節する】
犬は、体温調節のためにも尻尾を使います。
寒いときには尻尾を巻きつけます。しっぽの下に鼻を入れて冷たい空気を吸わないようにすることで、体温を下げないようにしています。

■ 犬の尻尾について、飼い主さんが気を付けること

日常生活の中では次のことに注意しましょう。

【尻尾は優しく扱う】
犬の尻尾の付け根は痛みを感じやすい場所なので、優しく扱うことが大切です。無理に引っ張ったり、揺さぶったりすると、犬が痛みを感じたり、怒ったりすることがあります。

【尻尾の怪我に注意】
犬が尻尾を振り過ぎると、周りのものに当たってしまうことがあるため、注意が必要です。
犬の尻尾は、ケガをしやすい場所でもあります。尻尾の先端が切れてしまったり、打撲や骨折を起こしたりすることがあります。

【尻尾の動きを観察する】
犬の尻尾の動きを観察することは、飼い主さんが愛犬の感情を把握し、行動を予測することにも役立ちます。
怒りや不安、興奮している様子が見られる場合は、犬が他の犬や人に対して攻撃的な態度をとる場合もあるため注意が必要です。

■ 老犬は尻尾が上がらなくなることも

老犬になると尻尾が上がらなくなることがあります。
多くの原因は老化によるもので、心配ないこともあるのですが、痛がる様子が見られたら病気や疾患が原因の可能性もあるため、動物病院に連れて行きましょう。

尻尾が上がらなくなると、以下のような影響が出る場合があります。

【歩行がしにくくなる】
尻尾は犬のバランスを取るためにも役立ちます。尻尾の筋肉が衰えると、犬が体のバランスを取りにくくなり、歩行や移動が困難になる場合があります。

【コミュニケーションが難しくなる】
尻尾は犬のコミュニケーションに重要な役割を果たしています。
尻尾の動きやポジションによって、犬は気持ちや意図を示すことができますが、尻尾が垂れていると、犬の気持ちや意図を正確に理解することが難しくなる場合があります。

【尻尾の動きを観察する】
犬の尻尾の動きを観察することは、飼い主さんが愛犬の感情を把握し、行動を予測することにも役立ちます。
怒りや不安、興奮している様子が見られる場合は、犬が他の犬や人に対して攻撃的な態度をとる場合もあるため注意が必要です。

■ まとめ

尻尾には犬の感情が表れやすいため、飼い主さんが愛犬の感情を把握したり行動を予測したりすることにも役立ちます。
また、感情表現の他にも、体のバランスを取る、体温調整などの役割がある大切な部位です。尻尾は痛みを感じやすいので触るときには優しく扱いましょう。

老犬になると尻尾が下を向きがちになり、体にも様々な影響が出てくることがあります。
加齢によるもので心配ない場合もありますが、元気がなく痛がる場合は、動物病院で相談すると安心です。

(医療監修:獣医師 先崎直子

老犬ホームをお探しの方はこちら

  • 北海道・東北の老犬ホーム
  • 関東甲信・北陸・東海の老犬ホーム
  • 近畿・中国・四国・九州の老犬ホーム

全国の老犬ホーム