老犬の冬のシャンプー 注意点とともに解説
2024.01.17 (老犬ケア)
冬場は寒いので、シャンプーは老犬の負担になるのではと心配になる飼い主さんもいらっしゃることでしょう。しかし、老犬であっても体臭や皮脂、汚れのケアは体調管理をする上で重要です。
冬場のシャンプーは老犬の体への負担やストレスを最小限に抑えながら適切に行うことが大切です。
今回は、冬に行う老犬のシャンプーについて注意点とともに解説いたします。
■ シャンプーの頻度
通常であれば、シャンプーは2週間~1か月に1度ぐらいが良いとされています。
しかし、老犬にとっては寒さでシャンプー自体も負担になることがあります。そのため、汚れや体調など大きな問題がなければ1〜2ヶ月に1度と頻度を減らしても良いでしょう。
ただし、皮膚病のケアとしてシャンプーを行っている場合は、獣医師の指示に従ってください。
■ シャンプーをする際の注意点
老犬にシャンプーをする際は、以下のようなポイントに注意しましょう。
【持病がないか】
心臓病、呼吸器系の病気などシャンプーで負担がかかってしまう病気を持っている場合は、シャンプーは控えた方が良いでしょう。
しかし、全くシャンプーをしないとなると皮膚病のリスクも高まります。獣医師と相談しながら対応するのがおすすめです。
【シャンプー後の予定を調整】
老犬はシャンプーをすると体力を消耗します。そのため、シャンプー後はゆっくりと休めるように何も予定を入れないで、のんびりと過ごしましょう。
薬を服用していたり塗り薬を塗っていたりする場合、シャンプーのタイミングによっては、薬の時間や量が変わってくることがあるため獣医師に相談が必要です。
【冬場は外でのシャンプーは控える】
シャンプーを外で行うと、寒さで負担になります。なるべくなら、外では控えるようにしましょう。
どうしても外で行う場合は、短時間で済ませるようにすると良いでしょう。
【温度を調整】
シャンプーをする時のお湯は35℃〜37℃ぐらいのぬるま湯が通常ですが、冬のシャンプーであれば38℃くらいまで揚げて上げて暖かくしましょう。
ただし、熱すぎると火傷や皮膚トラブルの原因となるため注意が必要です。室温もいつもよりも高めに設定し、シャンプーが終わった後も冷めないように配慮も大切です。
■ 冬場はシャンプー以外の方法をとってみる
全身をシャンプーする以外にも、冬場は以下の方法で清潔に保つことができます。
・汚れた部分のみ部分的に洗う
・蒸しタオルで拭いてブラッシング
・ドライシャンプー
・拭き取りスプレーなどを利用
愛犬の体調に合わせて、清潔に保つためのケアを選択してみましょう。
◾ まとめ
寒い冬はシャンプーが体の負担となりやすい季節のため、老犬にとってはストレスに感じることがあるかもしれません。
しかし、皮膚病の予防や体調管理のためにシャンプーは必要なケアでもあります。愛犬の体調に合わせて、工夫しながらケアを一緒に楽しみましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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