老犬のための温活!体を冷やさないための工夫
2023.11.14 (老犬ケア)
愛犬の足先を触ると、ひんやりと冷たくなっていることはありませんか?
犬は歳を重ねると、体が冷えやすくなっていきます。気温が下がる冬に向けて、体を冷やさないために温活を始めましょう。
今回は、老犬のための温活について解説します。
■ 老犬はなぜ冷えやすい?冷えの影響は?
年をとることで体温調節機能が低下していくのと同時に、運動量も低下していきます。筋肉を動かす機会が減ると筋肉量が減り、体を温める機能も低下し、冷えを招きます。
また、年齢とともに食欲や食事量が減ることで蓄熱機能をもつ皮下脂肪が減るため、体が冷えやすくなるのです。
冷えにより血行が悪くなると、心臓や腎臓、関節への負担が増すことも考えられます。
胃腸が冷えると消化機能が低下し、消化不良から下痢を起こすこともあるでしょう。持病がある場合は、悪化してしまう場合もあります。
■ 老犬を冷えから守る温活
愛犬を冷えから守る方法は、「内側から」と「外側から」がポイントとなります。
【適度な運動やマッサージ】
体を動かしたりマッサージをしたりすることは、体の隅々まで血行を良くすることにつながります。血行が良くなることで、足先や耳など末端の冷えを軽くすることができます。
毎日のお散歩や室内での軽い運動は、筋肉の維持に効果的です。また、足先から全身にかけて皮膚をさするようにマッサージしてあげましょう。
力は入れなくても大丈夫。「やさしく」「軽く」がコツです。
【食事を温める】
ウェットタイプのフードや手作りのご飯は冷えた状態で与えるのではなく、電子レンジや湯煎で温めましょう。ドライフードの場合は、ぬるま湯でふやかすのもおすすめです。
いずれの場合も、フードに指を入れて「温かい」と感じる温度が適温です。冷たい状態や、逆に熱い状態で与えるのはよくありません。
体を温める食材の生姜は、犬が食べてもOKな食材です。すりおろした生姜少量をフードにトッピングしたり、混ぜ込んで与えたりするのもおすすめです。
栄養バランスが崩れないように配慮して与えることが大切です。
【足湯】
足先が冷えやすい犬であれば、足湯が効果的です。愛犬の大きさに合わせたタライやバスタブに、38度前後のお湯を5cmほどためます。足先が温まることで血行が促進され、全身が温まります。
足湯から上がったら直ぐに、濡れた被毛をしっかり乾かしましょう。体が濡れていると冷えの原因となりますので注意が必要です。
【腹巻き】
腹巻きをお腹に巻くことで、背中側の腰まで冷えを防ぐことができます。腰回りを冷えから守ることは、消化器官や腎臓の働きを助けることにもつながります。
大〜中型犬であれば人と同じサイズの腹巻き、小型犬であれば赤ちゃん用の腹巻きやネックウォーマーを腹巻きとして使えます。腰回りを冷やさないように、工夫してみましょう。
◾ 最後に
体を温め寒さを防ぐアイテムはさまざまなものがあります。愛犬の様子、状態をよく観察して、どんなものが合うのか試してみましょう。
腹巻きは服が苦手な犬でも嫌がらずに着てくれることが多いようです。マナーベルトを腹巻き代わりにするのも良いアイデアではないでしょうか。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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