「注意したい犬の鼻水 病院に行くべき症状とは?」。【老犬ケア】

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注意したい犬の鼻水 病院に行くべき症状とは?

2022.04.09 (老犬ケア)

お座りする老犬犬の鼻水は生理的な現象で出ることもありますが、原因はさまざまです。鼻水の状態によっては病気が原因の場合もあるため、特に免疫力の低下した老犬は注意が必要です。

そこで、今回は病院に行くべき犬の鼻水について解説していきます。

■ 生理的な鼻水は心配いらない

鼻に入ったごみやほこりを体から出すために鼻水が増えることがあります。これは生理現象の一つなので心配いりません。
病気の可能性が低い生理的な鼻水は、以下のような特徴があります。

【生理的な鼻水の特徴】
・鼻水が透明でさらさら
・呼吸や全身の状態がいつもどおり

これらの症状があっても、元気であれば受診せず、様子をみてもいいでしょう。

■ 病院へ行くべき鼻水とは?

鼻水が病気のサインとしてあらわれるケースもあります。注意が必要な犬の鼻水は以下の特徴があります。これらの症状があらわれたら、すぐに動物病院を受診してください。

【病気の可能性がある鼻水の特徴】
・鼻水が垂れるほどたくさん出る
・いつも同じ側の鼻から鼻水が出ている
・黄色や白・黄緑のネバネバした臭いのある鼻水が出る
・鼻水に血液が混じる(通常の赤い血液のほか茶色の血液)
・空気が混じった泡のような鼻汁が出る
・くしゃみや咳が出る
・呼吸がいつもと違って苦しそう

■ 鼻水から考えられる病気

【花粉症などのアレルギー】
犬がアレルギーを持っていると、くしゃみや鼻水などの症状があらわれます。
アレルギーの原因となるものは、花粉やハウスダスト、タバコ、香水などまでさまざまです。慢性化や重症化につながることもあるため、症状が強い時には動物病院を受診することをおすすめします。原因となる物質を調べて、避けるようにしましょう。

【ウイルス感染や細菌感染】
ウイルスや細菌による感染症の場合はくしゃみ・鼻水・発熱・目やに、食欲不振といった症状が見られます。飛沫感染により他の犬にうつることがあるため、他の犬との接触は避けるようにしましょう。
ワクチン接種により予防が可能なものもあるため、定期的な抗体検査やワクチン接種をおすすめします。

【副鼻腔炎(ふくびくうえん)、蓄膿症(ちくのうしょう)】
くしゃみや鼻水が続いたり粘り気のある鼻水が出たりする場合は、副鼻腔炎が考えられます。
副鼻腔炎が悪化すると蓄膿症になり呼吸が苦しくなることもあります。

【鼻腔内腫瘍(びくうないしゅよう)】
鼻の中に腫瘍ができて炎症を起こすとくしゃみや鼻水、鼻血が出ることがあります。
悪性腫瘍で進行が早い場合もあるので、気になる場合は早めに動物病院で精密検査を受けましょう。

【歯周病】
歯周病が進行すると、歯周病菌が鼻腔にまで広がりくしゃみや黄色い膿の鼻水、鼻血などの症状がみられます。歯垢の中には細菌がたくさん含まれており、歯周病の原因となるため、大量についている場合は動物病院を受診して下さい。

【肺水腫】
肺水腫とは、肺の中に水が溜まり、肺胞や気管支などに機能不全が起きる病気のことです。空気が混じった泡のような鼻汁が特徴です。
呼吸困難に陥り死に至る危険性もあるので注意が必要です。

◾ まとめ

愛犬が鼻水を出していても、生理的な鼻水の場合は心配いりません。しかし、愛犬の様子によっては病気が隠れていることもあるので特に免疫力の低下した老犬は注意が必要です。
鼻水の状態がいつもと違う場合や元気がない場合は、早めに動物病院を受診してください。その際、鼻水のほかに出ている症状もあれば伝えましょう。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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