老犬が頻繁に吠えるようになった!考えられる原因とは?
2022.02.07 (老犬ケア)
最近歳をとった老犬が、一日中吠えていて困っている…という飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。
若い頃とは様子が変わり、どのように対応すればよいのか戸惑うことも多いでしょう。そこで今回は、老犬が一日中吠えてしまう原因を解説します。
■ 老犬が一日中吠えてしまう原因とは?
まずは、老犬が一日中吠えてしまう原因を理解することが重要です。考えられる原因を一つひとつ見ていきましょう。
【身体に痛みを感じている】
愛犬が身体に痛みを感じている場合、鳴き続けることがあります。老犬になると、関節に痛みが出てくるため、場所によっては骨折や椎間板ヘルニアなどの病気が隠されていることもあるでしょう。痛みを感じる場所を軽く触ってチェックしてみてください。
ただし無理に触ると悪化してしまうこともあるため、動物病院で状態を見てもらうと安心です。
【強い不安を感じている】
不安感が募ることで、鳴き続ける場合もあります。老犬になると視覚や聴覚が衰え、周りの状況が把握しにくくなることから不安感を感じやすくなります。飼い主さんにその不安感やそばにいて欲しいという気持ちを伝えるために一日中鳴き続けてしまうのです。
【不快感を感じている】
何かしら不快感を感じ、その気持ちを飼い主さんに訴えるために鳴き続けることがあります。例えば、寒い・暑いという気温による不快感やベッドが汚れている・寝心地が悪いという不快感などが考えられます。
普段の生活を振り返り、愛犬にとって居心地が悪かったり、不快感を感じたりする場所がないか見直してみましょう。
【認知症の可能性】
老犬になって一日中吠えている、夜鳴きが始まったという時に考えられる病気が「認知症」です。認知症の時の鳴き方には特徴があり、抑揚のない単調な吠えなどがあげられます。
もちろん吠え方には個体差がありますので、もし心当たりがある場合は獣医師さんに相談してみましょう。
■ 吠える老犬への適切な対応とは?
最近歳をとった愛犬が吠えるようになったという場合、どのような対応をとればよいのでしょうか?
【叱らない・怒らない】
一日中鳴き声を聞き続けるのは飼い主さんにとっても辛いものでしょう。ついイライラして叱ってしまうこともあるかもしれません。
しかし叱ったり、怒ったりすることは逆に老犬にとってストレスとなり、状況が悪化することも考えられます。優しく声をかけたり、体調や行動に変化がないかをチェックしたり、愛犬に寄り添うことが何より大切です。
【体調&他の症状をチェック】
吠え続ける以外に、食欲の有無や徘徊など、以前と比べて行動に変化がないかを確認してみましょう。もし他の症状にも異常が見られる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
◾️ まとめ
突然一日中吠え続けるようになった愛犬に、飼い主さんもストレスを感じてしまうでしょう。しかし愛犬はうまく言葉にして訴えることができないため、伝わらないことにストレスを感じたり、体調が悪く辛い思いをしていたりすることも想定できます。心配な場合は、一度かかりつけの動物病院に相談すると、客観的な対処法が見えてくるでしょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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