愛犬が引き起こす火災事故!知っておきたい予備知識
2021.08.31 (老犬ケア)
愛犬の何気ない行動により、想像もしない火災事故を引き起こすことがあります。
生活用品の安全性評価を行う独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)が行った平成24年度から平成28年度の製品事故情報によると、ペット及び小動物や害虫による事故(関与が疑われるものも含む)のうち約72%が火災事故を引き起こしています。
具体的な事故の内容とともに、愛犬に火災事故を引き起こさせないための対策もご紹介します。
■ ペットが引き起こす火災事故事例
製品評価技術基盤機構(NITE)の調査によると、ペットが引き起こした火災事故には以下のような事例が報告されています。
・犬がバッテリーを噛み、発火
室内に放置されていたルーター用のリチウムイオンバッテリーを愛犬が噛んだことで製品が発火。製品本体および周囲が焼損する事故に至りました。事故の原因は噛んだ衝撃でバッテリー内部にショートが起こり、高温となったことと考えられています。
・猫がコンロのスイッチを入れた
飼い主不在時に室内で飼っていた猫が点火ボタンに触れ、ガスコンロを点火。ガスコンロ周辺が焼損しました。
・猫がファクシミリに尿をかけ発火
飼い主が就寝中、猫がファクシミリに尿をかけたことでファクシミリと周辺を焼損。ファクシミリ内部の電気部品でトラッキングが発生し、発火したものと考えられています。
そのほかにも、神戸市では2011年に室内犬が電気コードを噛んだことで、火災事故が発生した事例が報告されています。
・室内犬が電気コードを噛んで出火
飼い主が不在中、室内犬がドライヤーのコードを噛んだことにより電源線がショートして火花が周囲に飛び散り、コタツ布団に引火。ドライヤーと周囲の家財が若干焼損しました。コードを噛んだ室内犬は残念ながらコードを噛んだ状態で亡くなっていました。コードを噛んだ瞬間に電流が体内に流れたことが原因だと考えられています。
◾️ ペットによる火災事故を防ぐための行動
・出かける際はガスの元栓を閉め、電化製品のプラグは抜いておく
・バッテリーやスマホなど放置せず、ペットが触れない場所に保管する
・コードやコンセントにカバーをつける
・目を離す際はケージに入れる
◾️ まとめ
ついうっかり見逃していたことが思いもよらない形で事故を引き起こしてしまいます。大切な愛犬を守るためにも、できる対策を取り入れて、万が一の火災事故を防ぎましょう。
<参照>
身近な動物が思わぬ火災事故を引き起こします~ペットだけでなく、ネズミやゴキブリなどにも気を付けて~|独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)
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