老犬に安心なトリミングサロン
2020.02.13 (老犬ケア)
トイプードルやヨークシャーテリアなど、トリミングが欠かせない犬が多くいます。
トリミングは行きつけのサロンがあると思いますが、シャンプーやカットなど、施術に時間がかかってしまうのは仕方がありません。ただ、そういった事情から体調の急変を心配し、お店によってはシニア犬のカットを断るところもあるそうです。
飼い主が安心して預けられるサロンやトリマーを選ぶために、どんなところに気をつけたらよいのでしょうか。
■預かる時のヒアリングに時間をかけるサロンがおすすめ
大抵の老犬には行きつけのサロンやトリマーがいることでしょう。気心の知れたお店がある場合は、何歳まで受け入れが可能か確認しておくことをお勧めします。
個人店ではオーナーの判断で融通が利きますが、チェーン店ではお店の規則があるので、受け入れてもらえない場合もあります。その時はシニア期から新しいお店探しをしなくてはなりません。
新しいお店を探すときは、預かる時に詳細を確認してくれるお店かどうかチェックしましょう。カットの注意点やオーダーを聞くことはもちろんですが、老犬の体調や気になるところなどを毎回確認してから預かるサロンが安心です。
シニア期は日々体調が変わるので、ちょっとしたストレスで体調を崩すことがありますから、健康状態への配慮を心がけているサロンが安心です。
◾️動物病院に併設したトリミングサロンが人気
トリミングサロンを併設する動物病院も増えてきました。これは利点がとても多く、トリミング中に具合が悪くなればすぐに処置してもらえますし、気になることがあれば獣医師に相談することもできて、病気の早期治療につながります。
反面、トリミングスペースに限りがあり、受け入れ頭数も制限している病院が多いので予約が取りづらく、カットのデザインなどに欠けているという飼い主もいますが、最近は専属トリマーをおく動物病院も増えているので、老犬の健康を一番に考えると一石二鳥といえるでしょう。
ペットホテルサービスを行う病院も増えたので、お預け中にトリミングをお願いすることもできるようになり、動物病院も便利になってきました。
◾️自宅でのトリミングは避けた方が良い理由
「預けるのが心配だから自分でカットする」というお話もよく聞きますが、よほど手際よくトリミングができる飼い主以外は気をつけたほうが良いでしょう。
急ぐあまりシャンプーやトリートメントが十分に流せず炎症を起こしたり、ドライヤーの乾燥が不十分なままでいると皮膚炎の原因にもなります。
サロンのトリマーは早く仕上げるために、道具も良いものを揃えて準備していますが、家庭でのカットはバリカンで皮膚を傷めたり、毛玉取りにも時間がかかって緊張と我慢の時間が長く続くことは好ましくありません。
また、サロンだとあきらめて大人しく身を任せる老犬も、自宅にいる安心感と飼い主という甘えから、動いたり、洗面台から飛び降りてしまうなど、慣れからくる危険が増すことがあります。
◾️1か月に1度のトリミングをおすすめ
老犬の場合、体力的にも精神的にも、トリミングは素早く短時間で終わらせることが一番です。若い頃は2~3か月に1度だったサロン通いは、できれば1か月に1度に変えていきましょう。
カットから時間が経つと、毛玉ができたり伸びすぎているために施術に時間がかかります。サロンに通うサイクルを早くすると、毛が伸びすぎず施術時間短縮できるので、ストレスを軽減できます。
定期的にトリミングに通っていると耳や皮膚の状態をチェックしてもらえるので、体調管理の一環としても安心です。元気な頃からシニア期になっても安心して預けられるサロンを見つけておきましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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